男性化粧品がこれからの成長市場として注目を浴びている。化粧品市場全体がコロナ禍の影響で低迷し、先行きも人口減少を踏まえると大きな伸びが見込めない。しかし若年の男性を中心としたスキンケア需要増で同市場は2022年も前年比2%の成長が見込まれている。資生堂が男性化粧品で第2のブランド「サイドキック」を立ち上げる。サントリーウエルネス(東京都港区)をはじめ新規参入も相次いでおり、まさに群雄割拠の様相だ。 「中間の価格帯を攻める」。資生堂が展開する新ブランドの戦略だ。すでに高級ブランド「SHISEIDO MEN」を持つが、第2のブランドを立てることについて「男性化粧品がプレステージとマス(低価格帯)に二極化しており、その中間部分がなかった。これを取りにいく」(ブランド開発室)狙いだ。 サイドキックは10代から25歳までのZ世代をターゲットに巨大市場の中国で7月に発売する。日本では直営の東京・原宿店