ロシアで最も寒い地域の一つ、ヤクーチア中央部で燃える森林。2020年の山火事はかなり北の方まで燃え広がり、科学者たちを驚かせた。(PHOTOGRAPH BY YEVGENY SOFRONEYEV, TASS/GETTY IMAGES) 北極圏は世界平均と比べ、少なくとも2倍のペースで温暖化している。気温は過去100年間で2~3℃上昇した。なかでも気温上昇の影響を強く受ける場所のひとつが永久凍土層のあるツンドラ地帯だ。このシリーズではすでに永久凍土が解けて村ごと移転する例を紹介したが、今回はより広範な自然環境への影響として、ツンドラでの森林火災がもたらす連鎖的な影響と爆発クレーターの形成について見てみよう。 【動画】シベリアの凍土にできた巨大な穴、止まらぬ拡大 ツンドラで森林火災が相次いだのは2020年6月。気温が低く、水分が多く、凍っているために、本来であれば燃えるはずのない地域で森林火災
シベリアで新たに発見されたクレーターは、これまでに発見された同じタイプのクレーターの中では最大級で、深さは約50mある。(PHOTOGRAPH BY EVGENY CHUVILIN) 最近、シベリアのツンドラの上空を飛んでいたロシアのテレビクルーが、興味深いものを発見した。サッカー場の半分ほどの大きさの深いクレーターが、凍った大地にぽっかりとあいていたのだ。クレーターの周囲には数百メートルにわたって氷や土の塊が飛び散っていて、それらが地中から噴出したものであることは明らかだった。 シベリアの北極圏では、2014年以来、こうしたクレーターが続々と見つかっている。科学者たちは、このクレーターは泥と氷の丘の下に閉じ込められたメタンガスや二酸化炭素が爆発してできたもので、今後、地球温暖化とともに増えていくだろうと予想している。とはいえ、この現象についてはわからない部分が多い。 「何が起きているのか
C2系統は、北部アジア及びシベリア地域の住民に多く見られる。現代の少数民族であるオロチョン、エヴェンキ、ブリヤート諸族で80%以上を占め、モンゴルや満州地域では30-50%の割合を占める。アイヌでは13%、朝鮮半島には10%程度検出される。北海道へのC2系統の流入は、アイヌ文化の始まる前の段階である平安後期の擦文文化の時代で、同時期に北海道の北及び東北部にはギリヤーク人のオホーツク文化圏があった。彼らは沿海州アムール河から樺太にかけて居住していた漁労民である。C2が流入してアイヌ文化が成立する原因となったのは彼らとの交流交易や戦いを原因とする混血によるものと推定されている。 注1)樺太島 ニヴフ人/庫頁島 尼夫赫人 Tajima et al 2004、C2-M217 8/21 38.1% "Genetic Origins of the Ainu inferred from combined
広大な永久凍土の片隅。『死の谷』と呼ばれる禁足地。そこで学者は奇妙な構造物を発見した。 それは半分地面に埋もれ、地面から突出した部分だけを見れば巨大な鍋のように見えた。 様々な人たちが訪れ、他にも不可解な構造物が発見される。 様々な観察、様々な発見、だが、それらはさらなる謎を呼ぶだけだった。 誰が作ったのか。いつ作られたのか。 雪深い極北の地、封印は凍っているか。 ここは声の凍る国 東シベリアの奥地に位置するヤクート地方、世界有数の『極寒の地』として知られる辺境。 この地では、囁き声も叫び声も、相手に届かないまま唇の先で凍るとされる。凍結したそれらは極寒期が終わるとゆっくりと溶けて、短い春の騒がしさを後押しするのだという。 1859年。そんな極北に1人の科学者があった。 博物学、地理学、そして人類学の専門家、リヒャルト・マーク(外部)教授だ。 当時ドルパート大学(現在のタルトゥ大学)で教鞭
ウラル山脈分水嶺以東の北アジア地域にあるシベリアは広い。オーストラリアの2倍、アメリカやカナダ、またはヨーロッパ全域の3割ほどを占める広大な地域であり、世界に残る最後のフロンティアの一つでもある。極寒の地にありながら、およそ200ほどの民族が暮らしている。 いったいどんな民族がどのように暮らしているのだろう? オーストラリア人写真家のアレクサンダー・キムシン氏が3年前から手がける"The World in Faces" (顔で見る世界)というプロジェクトは、グローバリゼーションの影響でゆっくりと消滅していっている僻地の文化を記録しようという試みだ。 キムシン氏は写真を通して、シベリアで暮らす人々と文化を記録に残そうとしている。 キムシン氏は、過去9年にわたって世界中を旅し、84カ国を訪れた。キムシン氏が撮影した素晴らしい肖像写真は、少数民族の文化に敬意を表し、永遠に記録するものだ。 3年前
ロシア、シベリア東部のバタガイカ・クレーターの航空写真。(PHOTOGRAPH BY ALEXANDER GABYSHEV, RESEARCH INSTITUTE OF APPLIED ECOLOGY OF THE NORTH) ある人は「地下世界への門」と呼び、またある人は「地獄の入口」と言い、 科学者は「クレーター」と記す。それぞれ呼び方は異なるが、しかし、その穴が広がっていることはみな知っている。(参考記事:「【動画】湖の巨大「ダム穴」、まるで地獄の入口」) ロシア、シベリア東部のサハ共和国にあるバタガイカ・クレーターは、この手の穴としては最大級のうえ、今も広がり続けている。2017年2月に発表された最新の測定値によると、穴の直径は1km、深さは86mで、今後も大きくなっていくと予測されている。 地元の人々は、この穴の付近一帯に近付くときは用心を欠かさない。穴から不気味な音が聞こえる
ロシア北部のシベリアで、3万年前に死んだとみられるマンモスが、内臓などがついたままの状態で見つかり、専門家は「マンモスの生態の解明につながる100年に1度の発見だ」と話しています。 このマンモスは、シベリアのタイムイル半島で、11歳の少年が犬の散歩中に偶然見つけたもので、少年の名前にちなんで「ジェーニャ」と名付けられました。 ジェーニャは、体重が500キロを上回る雄のマンモスで、年齢は15歳から16歳、今から3万年前に死亡したものと推定されています。 ジェーニャは、内臓や肉などが腐らず、ついたままの状態で見つかったということで、調査に当たった専門家は、死亡して間もなく永久凍土によって冷凍されたため、保存状態がよかったのではないかとみています。 これほどよい保存状態でマンモスが見つかったのは、1901年以来とのことで、専門家は「マンモスがラクダのように背中のこぶに脂肪をためて冬の寒さに備えて
フィールド自然史博物館で展示中のリューバ、2010年5月 リューバ(Lyuba、露: Люба)は、2007年に発見されたメスのケナガマンモス(Mammuthus primigenius)である。約40,000年前に推定生後1ヶ月で死亡したこの幼いマンモスは、シベリアの永久凍土の中から良好な状態で発見された。 2007年5月に、西シベリア地方に住むネネツ人で、トナカイの飼育と猟師を生業にしているユーリ・フディ(Yuri Khudi)という男性が、ロシアの北極圏に属するヤマル半島で幼いマンモスの死体を発見した。この幼いマンモスは、発見者の妻の名にちなんで「リューバ」と呼ばれるようになった[1][2][3][4]。リューバの体長は114センチメートル、体重は50キロ、体高は85センチメートルで、大型の犬とほぼ同じ大きさであった[3][5]。 リューバは保存状態が非常に良く、眼と胴体は全部残って
現在、世界で最も透明度の高い湖であるバイカル湖は、凍りついた場合の透明度もかなりの高さを誇っていたらしい。 動画のタイトルから察するに、氷の厚みは7センチあるようだけど、氷もその下の湖水も全て通して水底がハッキリ見えるのだ。 こういう状況で、氷の下の魚を探して歩くのって楽しそう。怖いけど。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く