2004年、欧州宇宙機関の彗星探査機ロゼッタが打ち上げられ、10年に及ぶチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の探査ミッションが始まった。(PHOTOGRAPH BY ESA/ROSETTA/NAVCAM) 彗星は、太陽系が誕生して間もない頃に形成された謎の多い天体だ。昨年11月、彗星着陸機フィラエはチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への歴史的着陸に成功し、間近から見る彗星の写真を送信してきた。これにより科学者たちは初めて彗星の組成や形成過程を間近から検証することができたのだ。フィラエは短時間活動したあと、休眠モードに入った。 フィラエが送ってきたデータをもとに7本の論文が執筆され、その成果がこのほど学術誌「サイエンス」特別号に発表された。それによると、彗星の表面には、アスファルトのように固いところも、砂浜のようにやわらかいところもあった。また、彗星の内部は「岩石だらけの雪玉」ではなく、実際には塵と氷
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