米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニュー・ホライズンズ」がフライバイ(接近通過)からわずか15分後に捉えた日没が迫る冥王星。NASA提供(2015年7月14日撮影)。(c)AFP PHOTO / NASA / HO 【6月2日 AFP】(写真追加)冥王星は大気が非常に薄いにもかかわらず、その表面はメタンの氷(固体メタン)でできた驚くべき「砂丘」で覆われているとの研究結果を、国際チームが5月31日に発表した。この砂丘は比較的最近に形成されたものだという。 冥王星の大気は表面圧力が地球大気の10万分の1で、極めて希薄なため、固体メタンの微粒子を寄せ集めたり浮揚させたりするのは不可能ではないかと研究者らは推測していた。 だが、米科学誌サイエンス(Science)に発表された論文によると、冥王星の表面全体に吹いている風速約8~11メートルの弱い風が、氷原と山脈の境界に波状の地形を形成したのだと