ロケ弁とは……。テレビや映画などの制作スタッフ、出演者が現場で食べるお弁当のこと。 そのロケ弁界で大ヒットしているカレーがある。その名も「美智子カレー」だ。 肉、野菜、果物の旨味が凝縮されたドロリとしたカレーに、刻みキャベツ、ハーブをまぶしたポテトサラダ、目玉焼きのトッピングをかけて、一気に頬張ると、口の中で美味しさが爆発する。評判になるのも納得の味だ。 今回はこの美智子カレーを生み出した店主・美智子さんに、店舗型からデリバリーへ転向し、成功を収めた秘訣をうかがった。 美智子カレーの原点はバーのまかない飯だった ──美智子カレーはもともと中野通りにある店舗だったそうですが、カレー屋を始めたキッカケから教えてください。 美智子:今から20年ほど前に中野富士見町でバーを経営していたんです。当時は「モミジデラックス・アルコホリックシャイニーバー」という店名でした。私はDIYが好きで、一度自分でお