「AI(人工知能)で業務の自動化を進めたい」「“ワトソン君”に興味がありますね」 2015年は、大手企業の経営トップからこんな言葉をを聞くことが多い年だった。ITやデータを積極活用したビジネスモデルや業務プロセスの刷新が、重要な経営課題となりつつあることを実感した。 IoT(モノのインターネット)の普及も広がる2016年、データを使いこなそうという気運はいっそう高まり、データに基づく意思決定が組織に浸透していくだろう。だからこそ、データに「だまされない」ためのリテラシーも身に付けたい。事実と異なるデータをうのみにして、意思決定を誤らないために。 社内の業務データだけでなく、外部データもネットで簡単に入手できるようになった。エクセルの基本的な使い方が分かっていれば、誰でもパソコンである程度の分析ができる。 ではそのデータは、事実をありのままに映し出したものといえるのかといえば、その答えは必ず