30年前に廃線となった旧JR天北線の代替バス「天北宗谷岬線」(上川管内音威子府村―稚内市、171・6キロ)が、存続の危機にさらされている。輸送量が国と道の補助要件を満たしていないことが会計検査院の指摘で発覚。9月分で補助を打ち切られ、今月1日のダイヤ改正で減便に追い込まれた。今後の路線存続には沿線自治体の大幅負担増が必要で、関係者は対応に苦慮している。 【動画】JR貨物 登別・鷲別機関区から最終便 72年の歴史に幕(2014/8/31) バスは稚内と宗谷管内猿払、浜頓別、中頓別の沿線自治体4市町村でつくる天北地域生活交通確保対策協議会が、宗谷バス(稚内)に委託して運行している。音威子府村は財政難で、2014年度に脱退した。 1日のダイヤ改正では5便を廃止し1日16便としたほか7便を区間短縮。1日3往復だった音威子府―稚内間は1往復になった。9月下旬、浜頓別町から音威子府行きに乗った女性(7