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竹下正己弁護士の法律相談コーナー。今回は「退職届を出すと会社側が損害賠償を請求。どう対処すればよいか」という質問が寄せられた。 【質問】 実家の家業を継ぐことになり、会社に退職届を出したのですが、会社側は「お前が辞めると取引先が減る可能性がある。よって、退職したいのなら社に対し損害賠償金100万円を払え」と通達してきたのです。賠償金を払わなければならない意味がわかりませんし、こんな要求が通用するのでしょうか。 【回答】 会社の主張は違法です。会社は、いつまでも労働者を縛ることはできません。憲法第18条は「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」と定めています。民法第627条1項も「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する」と定めています。 普通の正社員は、期限
「営業活動の見える化」、これは経営者の方が関心を持つテーマの一つである。そういう経営者を狙って、IT企業はセールスフォースオートメーション(SFA)といったジャンルの製品を用意し、見える化ツールとして提案している。 私は営業目標を絶対達成させるコンサルタントである。コンサルティング先の営業部門に対しては「まず、顧客訪問の回数を増やしましょう」と提案することが多い。こうしたことから、営業活動の見える化についてしばしば質問を受ける。 経営者や営業マネジャーからすると、顧客訪問回数が増えるのは歓迎だが、営業担当者が出ずっぱりになり、どのように仕事をしているかが分からなくなる不安がある。だから、見える化をどうしましょうかという話になる。 今回ご紹介する「予材管理表」を使うと、A3大の1枚のシートを使って、営業部長や課長などマネジャーは、顧客訪問に励む部下の活動を把握でき、指導できる。部下は自分の営
■病状 ・「自分でやった方が早い」という考えに陥る ■2つの発症パターン ・まわりよりも自分ができてしまうから ・相手に悪いし、お願いが下手だから ■かかる人 ・仕事ができ優しい、30代の新人リーダーに多い ■病の原因 ・「人のため」と言いながら自分の利益しか考えていない ・まわりの人と一緒に成長しようとしない ・基本的な教育ができていない ・エースピッチャーの快感に浸りマネージャーの喜びを知らない ・自分大好き人間 病状が悪化すると・「孤独な成功者」になる ・仕事を抱え込み、病気も抱え込む ・つねに「誰かのせい」にして生きることになる ・笑顔と余裕が消える ・いつまでたっても優秀な人が現れない ・誰も信頼できなくなる 誰にも信頼されなくなる ・仕事が途切れると、年賀状も来なくなる 克服できると・1人の100歩ではなく、100人の1歩で進むことができる ・まわりができる人だらけになり、大き
2012年4月26日(木曜日) 1. はじめに 2007年問題から5年。団塊の世代が雇用延長により65歳を迎え、会社から引退する人材が増加する2012年問題が顕在化している。この5年間、マニュアル作成や動画撮影などの伝承対策は講じているものの、多くの企業で思うように進んでいないのが実態のようである。慢性的な人材不足と高齢化が進む建設業のように構造的課題を抱える業界では、特に問題が深刻である。 本来、技術・技能伝承は、人材育成や事業継続、付加価値向上のための取り組みの一環として活動するなどして目的を明確化しないと活動自体が形骸化するが、実態は目先の事業を優先し、先送りされているのが現状である。そこで本稿では、これまでの経験と現状の実態を踏まえ、今後、技術・技能伝承を進める上で取り組むべき課題とその対応策について提言を行う。 2. 技術・技能伝承を取り巻く5つの誤解(2007年問題) 2007
今回の題名は前回書いた『「できない人」にいくら教えても「できる人」にならないのか』のもじりである。 前回記事は、想像以上に多くの方に読んでいただいた。この場を借りてお礼を申し上げる。ただ、なぜ読まれたのか、その理由を書いた当人は今ひとつ分かっていない。 「身も蓋もない発言」をそのまま紹介したのが良かったのだろうか。それでは柳の下のどじょうを目指し、別の「身も蓋もない発言」を紹介してみたい。今回は営業の話である。 「無理です。なぜ請けたのですか」 営業担当者(以下営業と表記)が仕事を受注してくる。その仕事を実際に手がける技術者を集めて、仕事の内容や納期、費用などを説明する。 説明を聞いた技術者は唖然として言う。 「無理です。こんな仕事をなぜ請けたのですか」 反発を見込んでいた営業はあらかじめ考えていた台詞を使って現場を説得、いや、制圧にかかる。 「競合に勝つには、この条件で提案するしかなかっ
第74回:心を守るモンスターペイシェント対策 診療時間が削がれたり、他の患者に迷惑がかかったり、スタッフの士気が下がり退職につながったりすることさえある。クレーム対応の専門家、株式会社エンゴシステムの援川聡(えんかわ・さとる)氏に対応策を伺った。 第73回:生殖補助医療の現場における安全管理とは? 日本産科婦人科学会の生殖・内分泌委員会委員、日本生殖補助医療学会の生命倫理委員長などを務める埼玉医科大学の石原理教授(産科婦人科学)に、生殖補助医療施設における安全管理の現状と問題点、今後の課題についてお話を聞いた。 第72回:院内暴力、セクハラなど ハラスメント防止対策の重要性と看護管理者の役割 職員の教育・職場環境の改善に積極的に取り組んでいる尾道市立市民病院で、院内暴力やセクハラなどハラスメント対策に関するガイドライン化を推進する副院長兼護部長・山田佐登美氏に「ハラスメント防止対策の重要性
一般社団法人日本マネジメントケアリスト協会代表理事 1958年生まれ。大学卒業後、JT(日本たばこ産業)に就職。 「勤務地域限定」の地方採用として入社。「どんなにがんばっても偉くなれない立場」から、キャリアをスタートさせる。日本一小さな工場勤務での、きめ細かなコミュニケーションを通じた働きぶりを買われ、本社勤務に。その後、営業経験がまったくない中で、全国最年少所長に抜擢され、リーダーとしての一歩を踏み出す。 部下から強い反発を受けるも、「自分にできることを懸命にやり、困ったときは部下に頼り、正直に弱い部分をさらけ出す」リーダーの姿を示す。その姿勢に触発されて、お互いが協力し合ってチームの結束が徐々に高まり、業績もうなぎ上りに上昇する。職場再建のプロと称され、次々と任された組織を活性化させ、とうとう歴代最年少の支店長に大抜擢。31支店中25位より上位の成績をとったことがなく、閉塞感に陥ってい
週刊現代は、8月31日号に「甘ったれた女性社員たちへ~私の違和感」とする曽野綾子氏の特別寄稿を掲載した。 そのなかで、曽野氏は、驚くべき発言をしている。 見出しは「出産したらお辞めなさい」 「最近、マタニティ・ハラスメントという言葉をよく耳にするようになりました。マタハラとかセクハラとか、汚い表現ですね。妊娠・出産した女性社員に対する嫌がらせやいじめを指す言葉ですが、この問題に対し、企業側は、反対意見を言えないよう言論を封じ込められているようです。」「そもそも実際的に考えて、女性は赤ちゃんが生まれたら、それまでと同じように仕事を続けるのは無理なんです。」「ですから、女性は赤ちゃんが生まれたら、いったん退職してもらう。そして、何年か子育てをし、子どもが大きくなったら、また再就職できる道を確保すればいいんです。」「彼女たちは会社に産休制度を要求なさる。しかし、あれは会社にしてみれば、本当に迷惑
前回に続いて今回も取り上げるのは―― リタ・マグレイス 「知的失敗」の戦略 (ハーバードビジネスレビュー2011年4月号、邦訳ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー、2011年7月号) ポール・シューメーカー&ロバート・ガンサー 「意図した失敗」のすすめ (ハーバードビジネスレビュー2006年6月号、邦訳ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー、2007年4月号) 「知的失敗」よりさらに進んで「意図した失敗のすすめ」を説くのがシューメーカーとガンサーです。ただ、前回のリタの「知的失敗」のところでもそうですが1つ注意しておかなくてはならない点があります。「失敗が許される領域と、許されない領域を決めておく」ことです。例えば、UPS(米国のヤマト運輸と思ってください)の場合「失敗しても、顧客には絶対に影響が及ばないようにする」ことがこの境界線になっているといわれます。 さて、それでは、なぜわざわざ
『99%の人がしていない たった1%のリーダーのコツ』(河野英太郎著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、以前に紹介した前著『99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ』によって40万部突破の実積を打ち立てた著者が、「リーダーになるためのテクニック」を紹介した書籍。 ここで著者は、リーダーにはカリスマ性も成績も才能も必要なく、日常のさまざまな問題を解決するために必要なのは「コツ」であると言い切っています。はたしてそのコツとはどんなものであるのか、CHAPTER 7「人を育てるコツ」からいくつかの要点を引き出してみます。 1.リーダーはなぜ人を育てるのか? なぜ人を育てることがリーダーの仕事なのか? このことについて著者は、シンプルにリーダー自身のためと考えるようにしているのだそうです。(152ページより) チームの存在意義はメンバーとともに目標を達成することにあり、そのためにはメンバ
さまざま異論もある中で、自民党が公認候補として今回の参院選に立てるというので、いろいろと見聞きしつつ自分なりの意見を整理しているところではあるんですが、正直言いますと、いろんな経験や知識を培ってきたつもりである私の目から見てもちょっと異様な候補者です。 もちろん、経営者がその成功の結果、政治を志すというのはある意味で健全であるし、それはまったく問題にはならないわけですけれども、今回の渡辺さんについていうと、ありとあらゆる身体検査において「望ましくない候補者」という回答が出るにもかかわらず、その知名度や成功相応の集票力があるということでパスられるという、実に珍しいポジションにあります。 もちろん、バッジつける前よりもバッジつけた後に打ち落としたほうが良いと考える人もいるのかもしれませんが、成功した経営者としては多かれ少なかれ出てくる企業スキャンダルについては文字通り地雷原の様相を呈しておりま
我慢してると、うつ病になりますよ。 あなたがいなくても、会社は潰れません。 「私がいないと職場が回らないので……」みたいな人っているじゃないですか。 ぼくのところにも、よくそういう相談が舞い込みます。 申し訳ないけど「アホだなぁ」と思います。 経営者ならいざ知らず、月給をもらって仕事をしているサラリーマンが、こういう責任感を抱いてしまうのはアホみたいな話です。 「自分が欠けたら仕事が回らなくなる」としたら、経営者が無能なんです。あなたが無能なのではなく、経営者が無能。 なんで自分のせいにするんですか?あなたは会社のオーナーじゃないんですよ。 そもそもですね、「自分が欠けたら仕事が回らなくなる」というのは、思い込みですよ。大丈夫です。あなたがいなくても、ちゃ〜んと会社は経営できます。 みなさんが居酒屋の店長をしていて、体調を崩して「仕事が回らなくなった」としても、それはその日を休店日にすれば
ふと思い出しましたが、かつて勤めていた会社の本社Executive Vice Presidentが、日本に来るたびに、ハッパを掛けるべく全体集会でこの言葉を必ず話していました。 ”Insanity: doing the same thing over and over again and expecting different results.” Einstein ”同じことばかり繰り返しているのに、今までと違う結果を期待するのは、狂気の沙汰だよね。” アインシュタイン 要は、新しいことにチャレンジしないと、売上なんてあがらんぞ、コラ!ということをスマートに言っているわけですが。 方程式に例えれば、a x b = cという数式の a と b に毎回同じ数字を代入しているのに、cの数字に違う解答を求めるようなもので、小学生でも間違いと分かります。 でも、ビジネスに限らず、振り返ってみて日常生
自分は“やればできる人間”だと思っている「中二病」、そんな中二病を否定する 「大二病」ときて、社会人2年目が陥る「社二病」の上に立つ 管理職2年目がかかりやすいという「管二病」が話題になっている。 主な症状としては、以下の通りだ。 部下の意見に耳を貸さなくなる 仕事を教えず「これも勉強だ」などと言って突き放す ノルマを与えるだけでマネージメントはしない 人を感情が無いモノのように扱う えー、数日前に話題になっていた「社二病」という造語に対抗して 管二病という言葉を作って漫画を書いてみました。 管理職に昇進したことによる万能感を勘違いし、本来の業務であるマネジメントを 忘れ暴走することを管二病と定義して漫画を描いてみました。 発症した場合、特効薬が無い難病であるため完治は困難です。 稀に部下を追い込んで退職させることもありますが、自覚症状はありません。 なおこの記事作成にあたっては自分の体験
不透明感を増す世界情勢の下、「異質のアイデアの共有がイノベーションを生む」というTEDのコンセプトは世界各地で反響を呼んでいる。2009年からは東京でも派生イベント「TEDxTokyo(テデックストウキョウ)カンファレンス」が開催されており、今年5月11日に5回目を迎える。NHKが共同企画番組「スーパープレゼンテーション」を放映したこともあって、TEDの認知度は日本でも一気に高まっている。 このTEDxTokyoの仕掛け人が、パトリック・ニュウエル氏とトッド・ポーター氏。「日本には広める価値のアイデアがまだまだ沢山埋もれている」と指摘する2人に、「TED」の魅力を聞いた。 (聞き手は蛯谷 敏) パトリック・ニュウエル(Patrick Newell)氏 TEDxTokyo代表。教育活動家として、20年以上に渡って、世界各国の学習環境の変革、向上に取り組む。1997年に東京インターナショナルス
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