12日、手錠をかけられて法廷に連行された前国防副委員長の張成沢氏(中央)。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」に13日掲載され、韓国の聯合ニュースが配信した(ロイター) 【ソウル=加藤達也】北朝鮮の前国防副委員長、張成沢(チャン・ソンテク)氏の処刑を受け、今後の粛清がどこまで広がるかに注目が集まっているが、張氏の妻で金正日(キム・ジョンイル)総書記の妹である金敬姫(ギョンヒ)朝鮮労働党政治局員や多くの党高官の健在が北朝鮮側の報道によって確認された。 朝鮮中央通信によると、13日に死去した金国泰(グクテ)政治局員の葬儀委員名簿で、委員長の金永南(ヨンナム)最高人民会議常任委員長を除き、5番目に挙げられた金敬姫氏。2011年の金総書記の葬儀委員名簿では13番目、12年の一周忌では8番目に掲載されており、張氏の処刑で排除されなかっただけでなく、なお政権中枢に位置していることが確認された。 経済政策を主導