このセクションでは、継続を用いたプログラムを実際に動かしてみる。教科書の例題を解くためだけでなく、制御処理の仕組みを継続を活用して作ったり、既存のライブラリの動作をカスタマイズすることで実用的なプログラミングに応用できるようになることを目指す。また、処理系における実装の方法についても触れ、継続呼び出しのパフォーマンスについても考察する予定。 call/ccは、(call/cc proc) 式を評価した後すべき計算を、継続オブジェクトとして proc に渡す手続きである。 この継続オブジェクトは、C言語で考えると (call/cc proc) を評価した後の処理へgotoするマクロ、もしくは (call/cc proc) を評価したときに setjmp() によってマークした地点に longjmp() によって移動する関数に似ている。しかし、call/ccで渡される継続オブジェクトには、式の