「名前解決(name resolution)」というと、最近ではIPアドレスとホスト名を関連付けるDNS(Domain Name System)を連想するものの、ユーザ名やグループ名をuid/gidとマッピングしたり、/etc/hostsのレベルでIPアドレスを解決するなど、1台のホストの中でも名前解決が必要な場面は多々あります。 この機能はNSS(Name Service Switch)と呼ばれ、glibcが提供するシステムの基本機能の一部になっています。 最近、glibc-2.32に更新した際、このNSSがらみで面白いトラブルに遭遇し、glibcの知られざる機能(?)を発見したので、今回はその事例を紹介してみます。 発端 時期を逸して本連載では紹介していなかったものの、Plamo-7.1のリリース後約1年を経過し、その間に更新されたパッケージもたまってきたので、2020年5月にそれ