どれだけの資金を投じ、どんな作品が新たに公開されるのか──ネットフリックスはしばしば、コンテンツ企業として語られることが多い一方、意外と多くの人に知られていないのが“テクノロジー企業”としての一面だ。 なぜ、ネットフリックスは毎日のように新しい作品を公開できるのか。理由のひとつに、新たなテクノロジーを制作現場に導入し、生産性の向上に取り組んでいることが挙げられる。これまで数十年の間、制作現場では紙を中心としたコンテンツ制作から脱却できない背景もある。これにメスを入れようという考えだ。そのためのツールとして、同社が立ち上げたのが制作現場用アプリエコシステムの「Prodicle(プロディクル)」だ。 これは新たにウェブ・ベースのモバイル・ソフトウェア技術をクリエイティブ制作環境に導入するもの。ネットフリックスは2017年、試験的に制作のワークフローや毎日の作業スケジュールを、制作に関わる人たち