この記事は2010年2月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 有川浩氏『シアター!』を読んで、その後考えたことを書いておきたい。 公演会計で支出が収入を上回っているという実態は、経済的にはやはり「業」とは呼べないもので、一般的にはアマチュアの趣味ということになってしまう。もちろん、チケット代に見合った作品を提供している自負は誰もが持っていると思うので、対価としてのクオリティという意味ではプロ意識があると思うが、経済的には「業」ではない。創業時は赤字でも黒字転換を目指すのが「業」であって、赤字があたりまえと思ってしまったり、公演以外の事業で補填するのが当然と思うのは違うのではないかと感じる。 小劇場演劇の世界で、公演収入だけで食べていくのは非常に困難だと思うが、少しでもいいから黒字にして、それと他の収入を合わせてやっていけるような状況をつくり出す