都立高校の職員会議では、校長が採決で教員の意見を聞くことだけではなく、教員が「手を挙げて意見を言うこと」さえもが禁止されているそうです。こうなるともう、まともに文章を書いてコメントをするのが徒労にしか思えません。あえて言うとしたら、大政翼賛体制の日本でも、ナチ支配のドイツでも、ここまでの統制はなかったのではないだろうかというくらいでしょうか。 どんな強権的なトップが運営する組織でも、通達で「手を挙げて意見を言うことを禁止」というのは聞いたことがありません。教員委員会が<教職員組合>の意見と違う形で学校を運営したいというのなら、正当な手続きに基づいて議論を交わし、説得し、その上で、場合によっては彼らの意見に反してでも、堂々と自分の主張する方針にしたがって運営すれば良いのです。自分の意見と合わない意見に対して、「手を挙げて意見を言うこと」を禁止するというのは、自らの主張が間違っていることを認め