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ブックマーク / kmiura.hateblo.jp (7)

  • 彼女が死んだ。 - kom’s log

    一ヶ月の間一緒に住んだ。二ヶ月の間、病院で過ごした。短い結婚生活が終わった。 脳幹の梗塞、ということで一度医師団に見放された後に奇跡的に復活したという話はここに書いた。その後の脳の機能回復は私からみるかぎりかなり目覚しく、瞬きを使ってどの曲を聴きたいか、などのコミュニケーションを交わすことができるようになるまで回復した。一方で脳ではなく体の予後が思わしくなかった。初期の激烈な血圧上昇剤投与を停止したことによる副作用と思われる虚血による後発性肝内胆道炎を起こし、おそらくそのことが原因となった肝膿瘍が発症からちょうど2ヵ月後に発見された。細菌の感染も軽微ではあるが、抗生物質で完全に排除することができなかった。脳、肝臓、感染の三つ巴のなかで、治療方針は難航を極め、集中治療室を出ることができずに時間ばかりが過ぎた。この間に私はリハビリについて調べ、特にリハビリの専門家であるバーバラ・ウィルソンの著

    彼女が死んだ。 - kom’s log
    udy
    udy 2009/04/07
    ご冥福を。
  • 敵はトヨタか? - 2008-06-11 - kom’s log

    原油高に伴う派遣社員切捨てがその背景にあったのでは、といういっしゅの内部告発でもある次の記事。 【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式 http://d.hatena.ne.jp/boiledema/20080610#1213114352 加藤某が働いていたトヨタの自動車工場の劣悪な労働環境は同じ青森県出身の鎌田慧さんの潜入ルポで有名になった話である。トヨタが敵、というのはわかりやすい。その先に原油高があるならもっとわかりやすい。でも、敵をそこに収斂させてしまうのはどうなのかな、と思う。原因をより詳細に吟味する上で、特定の名前を挙げることには確かに意味があるが、もうすこし問題を広く捉えたままで、考察をすすめていく必要もある。トヨタが消滅しても問題は解決するわけではない。トヨタに限らずあらゆる方面で鎌田慧的な言葉で使えば「人間の疎外化」は進行しているのだから、トヨタという名前を挙げることで

    敵はトヨタか? - 2008-06-11 - kom’s log
  •  メディカルステート・医療立国のススメ - kom’s log

    救急車に乗った患者が何軒もの病院での診察と処置を断られるというような話を結構目にする。報道機関発表の記事では、対応しない病院を告発する形の記事が多い一方、医療従事者のほうからは実際にギリギリのところまで働いていて余裕がなくなっているのだ、というネット発の記事を多く見かける*1。「たらい回し」問題に関して、この一日で立て続けにいくつか記事を目にしたのでまとめつつ私が思うことなぞを最後に書く。 一つ目は内科医の方の記事。なぜ「たらい回し」が起きるのか? なぜ政府がベッド数を削減しようとしているかというと、医療費削減のため。やっぱり、根はコストの問題にぶちあたる。「たらい回し」が起きる理由の一つは、お金をケチったからだ。日は医療にお金をかけなさ過ぎなので、何かをあきらめなければならない。大雑把に言えば3択。医療費をつぎ込むか、「たらい回し」を許容するか、医療レベルを下げるかだ。 NATROM

     メディカルステート・医療立国のススメ - kom’s log
    udy
    udy 2008/03/05
    既に手遅れになりつつある現状を鑑みると・・・であるが、こういう前向きなビジョンって大切だと思う。
  • 匿名について - kom’s log

    ネットにおける匿名の記事発信に関してはあるていどコンセンサスのある見解が流通している。すなわち次のようなことだ。ネット上においては言論がすべてであり、その内容と経歴によって人格が形成される。したがって匿名であっても個別認識が可能であり、戸籍に登録された氏名よりもよっぽど意味のある場合だってある。 この論理に私はうなずく。なるほど、ということでじゃあ実は匿名ではなくてネット実名なわけね、と得心する。しかしながら、だからネット実名で戸籍実名を批判することは正当である、といわれると私は留保をつけたくなる。なにやってもいいわけではない。順番に説明する。 ネット実名の個人が互いにその世界の内側で罵倒や応酬を繰り返すだけならば私はどんどんやればいい、と思う。でも少々事情がかわるのがネット実名とネット匿名のクラッシュだ。ネット匿名に対してネット実名は脆弱である。なぜならば、ネット実名には守りたいそのネッ

    匿名について - kom’s log
    udy
    udy 2007/01/28
  • kom’s log - 戦争をしない国

    粒子物理で宇宙線のモンテカルロ・シミュレーションをやっているひととディスカッション。実は隣のマックスプランクにいる彼の専門のことはこれまで知らなかったのだが、たまたま最近判明してもりあがった。モンテカルロの並列化についていろいろおしえてみらう。今後お世話になるなあ。フォートランの方がCより速い、とかいっていた。ほんとかよ。 所内報のエディターと打ち合わせ。昨晩ながながと書いた牛涎な文章を「エディットしたらOKね」とのことでありがたがってくれた。ほっとひといき。 来月のミーティングのことで、パリ・エコール・デ・ミンの数理形態学センターのひとたちとメールやりとり。ヴィデオコンファレンスにしようということで、ビデオ参加したいというオックスフォードの支所に連絡。うちの部門のヘッドがゲストのメンツになんか妙にびびっているので、エコール・デ・ミンってなんじゃね、とフランス人ジェローム君に聴いたら、パリ

    kom’s log - 戦争をしない国
  •  転換の時代に - kom’s log

    安倍”憲法改正”内閣のステップ1である教育法改正が通過した。内閣の目的は「憲法改正」にあるのだから、与党にしてみればまだまだこれから、って感じなんだろうなあ。なんにしろ、政治的な意味での歴史的転換が2006年11月に結節した、ということになる。そして共謀罪、憲法改正などなどさらなる結節点が続くわけだ。 見ている限り、反対しようがなにしようが法案は通ってしまうので(というか、反対してうまくいったためしがあるのだろうかとその効果を私は考えてしまう)、やってくるあらたな権力の形にどうやって私たちは生きるか、ということを無力な普通の人間は考えなければならないわけだ。おせっかいな国家権力のなかで生きた人々の記録はあまたあるのだけれど、ひとつだけ良いニュースを言っておけば、いかなるひどい国家権力の元でも人々は通常の生活をおくり、それなりに幸せをみつけて生きることができる、という点だ。ナチスの政権下

     転換の時代に - kom’s log
  • kom’s log アザデガン油田の話。

    id:svnseeds氏が素晴らしいリサーチ(id:svnseeds:20040224#p1)。根が深い話ということで、昨日id:svnseeds氏のところにコメントした「日の反米ポーズなんじゃない」という単純きわまりない発言は撤回します。おもしろいんで、私も引き続きちょっと時間使って調べてみた。以下がそのまとまりのまりないメモ。要約すると、2点(1)国策としての自主採掘 (2)トヨタとイランの関係。むちゃ長いです。 石油の自主採掘か、市場依存か、というのはどうも議論の決着のついていない話で、まあ両面攻撃で、ということになっている。以下みたいな衆議院委員会の議論。 衆議院経済産業委員会第153回第6号 平成13年12月5日(水曜日) 平沼国務大臣 ・・・(略)その中で、私は閣僚の中で一番早く石油公団の廃止というものを打ち出しました。しかし、そのときに私は、三つのことを担保しなければならな

    kom’s log アザデガン油田の話。
    udy
    udy 2006/10/03
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