先週一週間、ちょくちょく隙間の時間を見つけては、Unity を使ったプロジェクションマッピングの実験を行っていた。それなりに成果を得られたので、これをチュートリアルという形で文書にまとめた。 Unity によるプロジェクションマッピング入門 Unity でプロジェクションマッピングを行うのは難しくない、要は実世界と同じシーンを構築して、プロジェクターの位置にカメラを置くだけ。無料版の Unity でも相当に遊べる。プロジェクターもごく普通のもので構わない。 そこから先、何を表現するかによって、難易度は変化していく。錯視的効果を得たければ render texture (Unity Pro の機能)が必要になるし、中規模以上のプロジェクションになればレーザー距離計のような機材も必要になってくる。プロジェクターも光量の大きなものが必要になるかもしれない。 ただ、よほど欲張らない限りは、ごく普通
先週初めてGo言語を触る機会があったので、テストの書き方を調べた。 要約すると、標準ライブラリのtestingが好きになれず他に調べても気に入ったものが見付からなかったので自分でつくった。 testing Go言語にはtestingという標準ライブラリが用意されていて、 「go test」コマンドを実行すると「*_test.go」という名前のテスト用ファイルがそれぞれ実行される。 具体的には、そのファイル内で定義されたTest*という名前のテスト用関数がそれぞれ実行されるようになっている。 公式サイトの例ではこういうコードが紹介されていた。 type doubleTest struct { in, out int } var doubleTests = []doubleTest{ doubleTest{1, 2}, doubleTest{2, 4}, doubleTest{-5, -10}
先日、日経コンピュータ特集記事の取材で東京都内の某所にある「Tsuru Capital」という、高頻度取引(HFT、High-Frequency Trading)を手掛ける企業のオフィスにお邪魔した。 HFTというのは、プログラムによって株式などの金融商品を数ms(ミリ秒)から数μs(マイクロ秒)で高速に自動取引すること。自己資金で取引する「プロップファーム(proprietary trading firm)」と呼ばれる企業が中心で、米GETCO(2013年7月に米Knight Capitalと合併)などが有名だ。 HFTを行うプロップファームの多くは、米国など海外に拠点を置いており、Tsuru Capitalのように日本国内に拠点を置く企業は珍しい。株式売買では、海外企業であっても国内の証券会社と契約し、自社の取引プログラムをその証券会社のサーバーに配置すれば日本市場でのHFTは行える。
必要呼び Haskellの言語仕様(ja)は式の評価順序を定めていないが、プログラムの計算量を見積もるには具体的な評価戦略を知っている必要がある。といっても事態は単純で、GHCを始めとする有名な処理系は全て「必要呼び(call by need)」という評価戦略を基本にしている。(「Haskellは遅延評価をする言語である」と言われるが、この「遅延評価」という語は必要呼びを指す)。そこで、必要呼びに従った評価を手動で再現することができれば、Haskellプログラムの計算量をおおざっぱに見積もることができる。以下ではその手順を紹介する。 普通の言語の評価戦略は値呼び(call by value)と呼ばれる。値呼びと対比したときの必要呼びの大きな特徴は、関数を呼ぶ際に、引数を未評価のまま渡すことである。次の関数を考える。 inc :: Int -> Int inc n = n + 1 これを使っ
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