「フューチャリスト宣言」というタイトル通り、梅田望夫氏が脳科学者茂木健一郎氏とウェブの可能性と未来について対談した本。筑摩書房さんから送っていただきました。ありがとうございます。 四つ目のりんごをジャケットの下に着込み(仕込み)、「そうか、僕と梅田さんはフューチャリスト同盟だ」(笑)と屈託なく語る茂木氏の明るさと適当さがあることで、シリコンバレーの前向きさやオプティミズムを語りながらも、どことなく「重い」梅田氏の未来への言葉がフォローされています。梅田×茂木という組み合わせは、どちらも重い「ウェブ人間論」よりも良い感じがします。 グーグルのすごさやネットにおける変化、日本の組織やエスタブリッシュメントを批判する梅田氏の主張は「ウェブ進化論」で語られているものと大きな違いはありません。ただ、茂木氏の投げかけは、私にとって気になる視点が数多く含まれていました。 例えば、第2章にある「コンテンツ