台湾のデジタル担当相就任前、オードリー・タン(唐鳳)氏は、NGO(非政府組織)で「共有、協力、貢献」の文化を学び、それは彼女を公共の問題に関心のあるシビックハッカー(政府がインターネットなどに公開したデータを活用し、市民が利用しやすいようなアプリやサービスを開発する人)へと成長させた。そして2016年に蔡英文政権に入閣。彼女はシビックハッカーとして培ったDNAを注ぎ、政府にイノベーションの風を起こしていった。 イノベーションを創出するシビックハッカー 2021年3月20日、蔡英文総統は台湾最大のシビックハッカー組織「g0v(ガブゼロ)」が2カ月に1度開催しているハッカソンで「皆さんのアイデアこそ、政府の政策を変えていく。一緒に持続可能な台湾をつくっていきましょう!」と述べた。 このハッカソンで、行政院(日本の内閣に相当)農業委員会で主管を務める陳振宇氏があるテーマを提案した。陳氏は、201
![オードリー・タンのデジタル革命 :政府内「シビックハッカー」育成法](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/051c3992be0cd3e8a7db5ec40967ecbda1378255/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.nippon.com%2Fja%2Fncommon%2Fcontents%2Fjapan-topics%2F967202%2F967202.jpg)