近年、人文学で扱う紙ベースの学術資料のデジタル化と、それらのWebによる公開が急速に進んでいます。日本においても、『国立国会図書館デジタルコレクション』がその代表で、国立国会図書館に所蔵されている多くの学術資料がデジタル化され、インターネット上に公開されています。その学術資料の中には、日本の地図・絵図などの古地図も多く含まれています。国立国会図書館をはじめ、国土地理院、東京都立図書館、国際日本文化センター、歴史民俗博物館、各大学図書館など多くの古地図を所蔵する機関が独自にWeb公開を積極的に進めており、また、海外においても、近年、Stanford大学が日本の外邦図をWebGISで公開するなど、日本の古地図が海外で注目を集めています。しかし、それらインターネット上に公開された日本の古地図を総合的・横断的に検索できる効果的なWebGISベースのポータルサイトは存在していません。 2000年代中