国土交通省は、2020年東京五輪までに、東京にある観光名所や災害時避難施設の位置情報を提供するスマートフォン用アプリケーションを開発する。地理空間(G空間)情報インフラの高度化を見越し、国内外の来訪者により正確な位置情報を提供する。14年度、東京駅周辺で実証実験を行うため、現地でG空間情報のインフラ整備などを行う実験協力団体を10月6日まで公募する。 東京駅周辺での実証実験は、国交省が10日に設置した「東京駅周辺高精度測位社会プロジェクト検討会」(座長・柴崎亮介東大教授)が行う。 五輪までに、屋外での現在位置情報をより高精度に測位できる準天頂衛星が現在の1機から4機に増え、屋内での測位技術も進歩する見通し。現在の測位技術では、屋外で車道または歩道にいるかを判別できない10m程度の誤差が生じ、屋内での測位環境は整備されてない。インフラが高度化すれば屋外・屋内とも現在位置との誤差は1m以下