正代 史上ワーストのスピード負け越し 粂川審判長もため息「どこか悪いのなら休むべき」 3枚 「大相撲秋場所・9日目」(19日、両国国技館) 看板力士の名がすたる。横綱大関4人が、またしても枕を並べての総崩れ。前回は16年ぶりだった不名誉記録が、わずか3日後に繰り返された。 まずは正代。宇良を捕まえにいくも上体が伸び上がり、俵に詰まって引かれると、あっさり手をついた。2日目からの8連敗。休場や不戦敗を含まない大関の9日目負け越しは、15日制が導入された1949年夏場所以降初の屈辱となった。 2敗だった貴景勝も、負の流れに飲み込まれた。押し込めずにいると、まわしをつかんだ霧馬山の逆襲を防げない。寄り倒され、土俵に尻もちをついてゴロンと転がった。かど番の御嶽海は大栄翔の突っ張りに後退。左に回りこもうとしたが、力なく俵を割った。 最後の砦(とりで)、照ノ富士も陥落した。元気な高安に応戦して攻め込む