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富士通が明石工場(兵庫県明石市大久保町西脇)のうち、6割の広さに当たる区域の売却を検討していることが分かった。明石市は一時買い取りを模索。一部を公共公益施設として活用し、そのほかの部分を住宅地として売却することを検討したが、取得にかかる費用が高いため断念した。 関係者によると、売却を検討しているのは約20万平方メートルにおよぶ工場のうち、東側と北西区域の計約11万5千平方メートル。南西区域は引き続き富士通が所有する。 市は、工場跡地を工業専用地域から第一種中高層住宅専用地域に用途変更し、国道2号に面する南東区域をマンションや一戸建て用地として売却する案などを検討。人口増に伴い、児童数が県内2番目の規模に膨らんでいる近くの山手小学校を、移転させる案が浮上したこともあった。 ただ、土地取得にかかる費用が高い上、建物の解体費や土壌汚染対策費などものしかかり、JR大久保駅南の日本たばこ産業(JT)
えべっさんの総本社・西宮神社(兵庫県西宮市)で10日早朝、参拝一番乗りを目指して境内の230メートルを駆ける「福男選び」があった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が続いたため、3年ぶりの開催。約5千人の中から神戸市北区の大阪商業大学4年の植本亮太さん(22)が「一番福」を手にし、えびす顔で参拝者らに祝福された。福男とは、つかんだ1年の福を分け与える人だ。江戸時代からの変遷を踏まえて、その栄誉を伝える。 ■運つかみ、難所も次々クリア 福男選びは「十日えびす」の伝統行事。前日の9日夜から西宮神社に長蛇の列ができ、先着1200人の中からくじ引きで「前列組」の約210人が決まった。福男になるには、こうした運を持ち合わせることも欠かせない。 夜明け前の10日午前6時、朱色の表大門が「かいもーん」のかけ声で開かれると、待ち構えていた参加者が本殿を目がけ、一斉に境内へなだれ込んだ。 植本さんは最初
「少年時代、神戸新聞に名前が載ったとき、紙面を手にしている人を見つけたら顔が真っ赤になった」と思い出を語る内藤國雄九段=神戸市中央区 内藤國雄九段(83)=兵庫県西宮市=による本紙の詰め将棋コーナーは、今回が最終回。敬愛してきた歌手の故三橋美智也さんに習い「のびのびしみじみ」をモットーとしてきた内藤九段が「少年時代にかえって」創作した2746回目の作品を、エッセーやインタビュー記事とともに掲載する。 近年は、指し将棋ではAI(人工知能)を活用した研究が欠かせないものになっている。詰め将棋の世界でも、余詰めを確認する際などにコンピューターは不可欠だ。しかし内藤九段はコンピューターと距離を置いてきた。 「コンピューターを使って勉強することの何がおもしろいのだろうとか、よく飽きないものだとかいう気持ちが、どうしてもあります。以前みたいに、自分ひとりで工夫して、考えて-という人は、時間がかかるばか
思い返せば、神戸新聞に掲載されている内藤國雄先生の詰め将棋は、私自身、幼いころから楽しませていただき、貴重な勉強の場になっていました。 小学3年生のころ、神戸新聞が創作詰め将棋を募集していたので自作を送ったところ、内藤先生から直接余詰めを指摘していただいたことも、うれしい思い出です。 内藤先生が出題してきた作品は、実戦に出てきそうな自然な形で、駒の数もそんなに多くないのに妙手が隠されているところが魅力です。 また、詰め将棋は全ての駒に意味を持たせなければならないため、長編作、特に実戦初形は非常に作る難度が高いのですが、攻方実戦初形は内藤先生が初めて作り、ほかの作家たちに大きな影響を与えてきました。 タイトル戦への出場やレコードの発売など、お忙しい日々が続く中で、50年以上、詰め将棋を発表し続けてきたのはギネス級だと思います。 私も内藤先生の路線を引き継ぎ、読者が解いてみたくなる問題をつくる
将棋の内藤國雄九段(83)=兵庫県西宮市=が、本紙で55年間出題し続けてきた詰め将棋コーナーを今月末で引退する。詰め将棋に関する語録を紹介する。(括弧内は出典) ◇十歳ぐらいの少年には、どの詰将棋も難問だった。兄たちにきけば教えてくれただろうが、私は絶対に教わらなかった。宝庫をひとに荒らされるのがイヤだった。厚いカベを少年の小さな弱い手でたたいていた。苦痛ではなかった。妙手を発見したときのおどりあがるような快感にくらべれば、少々の苦しみなどはなんともなかった。(自在流「先を読む」法) ◆自分は十代の弱い弱いときに伊藤看寿の詰将棋を見て感動することができた。そこだけは才能があったのかなと思う。伊藤看寿と宗看の詰将棋は、ベートーベンやモーツアルトの曲みたいなもんです。いつまで経っても古くならないし、将棋の面白さの原点がある。(内藤國雄のすべて) ◇棋士にとって余技ともいうべき詰将棋が、私の場合
将棋の内藤國雄九段(83)=兵庫県西宮市=が、本紙で55年間出題し続けてきた詰め将棋コーナーを今月末で引退する。「短い音楽をつくるように、駒と遊んでいる感じで」毎週1点ずつ生み出してきた作品は、31日付の2746回目が最終回。「将棋を戦うよりも好き」と公言してはばからない詰め将棋への愛を内藤九段に聞いた。 ■「難しくつくるほうが楽」 小学6年ごろから将棋に関心を持ち始めた内藤九段は、3人の兄に相手にしてもらえず、1人で遊べる詰め将棋に夢中になった。珠算で鍛えた暗算力が読みに役立ったといい、図面を頭にたたきこんで、小学校の授業中に解くのが楽しみだった。 「(指し将棋で)近所のおじさんを負かせると、てきめんに機嫌が悪くなる。奥さんにお茶がぬるいとか文句を言い出す。子どもながらに、それがつらくてね。その点、詰め将棋はひとりで王様を追いかけ回すだけだったから、楽しかった」 同じころ、江戸時代の名人
羽柴秀吉が脇坂安治に送った朱印状(手前)。同時に展示する「賤ケ岳七本槍」の絵巻には秀吉と安治が描かれている=たつの市龍野町上霞城、龍野歴史文化資料館 織田信長の死後、後継者争いのさなかに羽柴(豊臣)秀吉が配下の脇坂安治に送った朱印状が、兵庫県たつの市内の旧家から見つかった。秀吉は朱印状で、伊賀国(現在の三重県北西部)の山城を増強するため、大量の材木の調達を命じている。同市教育委員会は「秀吉の築城工事のスピード感が伝わる貴重な資料」と評価する。 子孫が龍野藩主となる安治は「賤ケ岳七本槍」と称された秀吉子飼いの武将。朱印状は昭和初期に脇坂家から旧家に譲り渡されたとみられ、市教委が昨年から調査してきた。 市教委によると、朱印状で連名になった武将や内容から、1584(天正12)年8月に書かれたとみられる。安治は当時、信長の次男で、敵対していた織田信雄側の伊賀上野城を攻め落とし、秀吉は近くの山城の守
将棋の藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、王将、棋聖=に豊島将之九段(32)=兵庫県尼崎市=が挑む「お~いお茶杯第63期王位戦」(神戸新聞社主催、伊藤園特別協賛)7番勝負の第4局は25日、徳島市の渭水苑で指し継がれ、午後5時48分、先手番の藤井が95手で勝ち、対戦成績を3勝1敗として王位3連覇に王手をかけた。 4局続けて角換わり相腰掛け銀の戦いとなった今シリーズ。初日は落ち着いた展開だったが、封じ手の8六銀(56手目)から局面が緊迫した。豊島は銀を犠牲に8筋を突破し、3筋を攻めて戦線を拡大した。 藤井は3四歩(71手目)から反撃へ。豊島は1時間50分の長考で9九竜(72手目)と香を奪い、3五香(80手目)に期待したが、藤井が緩まぬ寄せで勝利した。投了図は後手玉に受けがなく、先手玉に詰みはない。 立会人の木村一基九段(49)は「勝負手だった豊島九段の封じ手に、藤井王位が5六角(59手目)から6
播磨政経懇話会(事務局・神戸新聞社姫路本社)の7月例会が29日、兵庫県姫路市南駅前町のホテル日航姫路で開かれた。将棋の17世名人谷川浩司さん(60)が「AIの進化と藤井竜王の活躍で激変する将棋界」と題して講演した。要旨は以下の通り。 将棋の指し手の組み合わせは10の220乗あるといわれている。棋士が全ての手を想定することはできないので、「直感」に頼る場面が多々ある。この直感の精度を高めながら棋力をつける方法に、棋譜の研究や詰め将棋があるが、平成の終わりごろから人工知能(AI)を活用する棋士が増えていった。 人間が数百手読むところを何億、何十億手読むAIに、かつては「人間ではかなわないな」と感じていたが、今ではAIと共存する時代になったと考えている。 最年少五冠の藤井聡太竜王もAI世代だが、強さの秘訣(ひけつ)は集中力、頭の体力に加えて、結論が出ない局面でも考え抜く姿勢だ。一度指した手は全棋
藤井聡太王位が注文した「名物 カレーラーメン」=21日、神戸市北区有馬町、中の坊瑞苑(撮影・鈴木雅之) 「お~いお茶杯第63期王位戦」(神戸新聞社主催、伊藤園特別協賛)7番勝負の第3局。対局2日目の21日、神戸市北区の有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で、藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、王将、棋聖=が昼食に注文したのは、二つの好物がコラボした「勝負めし」だった。 藤井王位は、対局時の勝負めしとしてカレーを頼むことが多く、地元の愛知県で行き付けの店があるラーメン好きでもある。 対局2日目の昼食に選んだのは「名物 カレーラーメン」。美奈木ゴルフ倶楽部(兵庫県三木市)のレストランで、通常はプレーヤーだけが食べられるメニューで、年間9000食の注文が入る人気ぶりだ。 レストランは中の坊瑞苑を営む会社が運営しており、今回は男性料理長(59)が勤務先のゴルフ場から同旅館まで出向き、藤井王位のために腕を振る
藤井聡太王位が注文した「抹茶 本生わらび餅」とアイスコーヒー=20日午前、神戸市北区有馬町、中の坊瑞苑(撮影・長嶺麻子) 20日午前、「お~いお茶杯第63期王位戦」(神戸新聞社主催、伊藤園特別協賛)7番勝負第3局で、おやつの時間が巡ってきた。対局場となった神戸市北区、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で、職人らが腕を振るったスイーツに、両対局者が舌鼓を打った。 藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、王将、棋聖=が選んだのは「抹茶 本生わらび餅」。注文を受けてから、職人が練り上げる逸品だ。外はつるっと、中はもっちり。石臼でひいたばかりの新鮮な抹茶も香る。アイスコーヒー(砂糖・ミルク・氷あり)も頼んだ。 豊島将之九段(32)=兵庫県尼崎市=は、フルーツ盛り合わせを注文。昨年に同旅館であった王位戦第3局でも1、2日目ともにオーダーしており、職人も意気に感じて技巧をこらした。パインをくり抜いた器に、イチジク
対局へ意気込みを語る藤井聡太王位=19日午後、神戸市北区有馬町、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」(撮影・中西幸大) 将棋の藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、王将、棋聖=に豊島将之九段(32)=兵庫県尼崎市=が挑む「お~いお茶杯第63期王位戦」(神戸新聞社主催、伊藤園特別協賛)7番勝負第3局が20、21の両日、神戸市北区、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で指される。第1局を豊島、第2局を藤井が制して両者1勝1敗のタイで迎える一番を前に、両対局者は19日午後、意気込みを語った。(小林伸哉、井原尚基) 【藤井聡太王位】 -19日に20歳の誕生日を迎えた。あらためて抱負は。 羽生善治九段をはじめ、過去の棋士の方を見ると、20代半ばまでに非常に活躍されている方が多いと思うので、それまでの期間が、やはり自分にとっても同じように大事になってくるのかな、と思っていますし、その期間にしっかりと実力を高めていけるよう
藤井聡太叡王(左)が出口若武六段を破って初防衛した第7期叡王戦第3局=5月24日、千葉県柏市(日本将棋連盟提供) 将棋の出口若武(わかむ)六段(26)=兵庫県明石市出身=が、初の八大タイトル獲得を目指して藤井聡太叡王(19)=竜王・王位・王将・棋聖との五冠=に挑んだ第7期叡王戦5番勝負は、藤井五冠の3連勝によって幕を閉じた。盤を挟んで連戦したからこそ分かった藤井五冠の強さと、全力を尽くしたからこそ感じ取った手応えを、出口六段に聞いた。(井原尚基) 今期叡王戦5番勝負は4月28日、東京都で開幕した。プロ入り4年目の出口六段にとって最も注目された対局。「ほとんど眠れなかった」状態で迎えた大一番は「緊張もあり、硬くなってしまった。先の手が見えなくなったのは致命的だった」と振り返る敗北を喫した。 名古屋市で5月15日に行われた第2局は、午後、同一局面が4回続き無勝負となる千日手に。同日行われた指し
熱中症の危険が高まる夏場を迎え、文部科学省や兵庫県教育委員会が、体育の授業中や登下校時はマスクを外すよう何度も呼びかけている。ただ各地の学校を訪ねると、暑い運動場でも外している生徒は少数派のようだ。今や「顔パンツ」とも呼ばれ、若者に定着しつつあるマスク。生徒からは「いまさら外せと言われても」と戸惑いの声が上がる。(古根川淳也) ■外してもいい、と言われても 「熱中症になる恐れがあるから、マスクを外してもいいぞ」 6月、東播磨地域の公立中学校。3時間目の体育の授業前に、男性教師が強い口調で呼びかけた。だが、男子生徒32人のうち、マスクを外したのは8人。2人はあごにずらし、残り22人はマスク姿のまま体育を続けた。 気象庁の観測点では、この日午前11時の気温は23.9度。晴天だが湿度が低く、暑さを感じないこともあってか、教師が計3回マスクを外すよう促したものの、目立った変化はなかった。 同校によ
名古屋将棋対局場の開設初日。藤井聡太五冠(左手前)のほか、隣で師匠の杉本昌隆八段の対局もあった=6月22日、名古屋市中村区(日本将棋連盟提供) 兵庫県たつの市の畳関連の機械メーカー「極東産機」の製造した畳が、将棋の藤井聡太五冠(19)の地元・愛知県に開設された「名古屋将棋対局場」に敷き詰められた。「高床式ユニット畳『望(のぞみ)』」で地上100メートル超の高層階に84・5畳分。藤井五冠はこけら落としのA級順位戦で1勝を挙げ、最年少名人奪取に一歩近づいた。龍野産の畳がトップ棋士の勝負を縁の下で支える。(直江 純) 新対局場はJR名古屋駅前の高層ビル「ミッドランドスクエア」25階。日本将棋連盟がトヨタ自動車から無償提供を受けた。東京、大阪に続く第三の常設拠点で「天空の対局場」と異名が付いた。 極東産機は畳も製造する。ユニット畳は合板製の箱を組み合わせ、天然イ草か合成樹脂の畳表を載せる。設置後も
女性として初めて棋士編入試験に臨む里見香奈女流四冠(30)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=は6日、関西将棋会館(大阪市福島区)で行われた会見で「少しでも自分の棋力向上を目指し、強い方々と対局できるようにしたい」と意気込みを述べた。主なやりとりは次の通り。 -棋士編入試験に挑むことを決めた理由は 受験資格を得てから1カ月間、目の前の対局を全力でこなす中で、挑戦したい気持ちが出てきたので挑戦を決めた。 強い人と対局したい気持ちがある。棋士になれるかどうかというより、自分がどこまでやれるのかというのを重視した。 自分がより後悔しないような選択をするために、自分の感情が動くかなというのをぎりぎりまで見ていた。最後は自分がどれだけやれるのかなというところで判断した。 -編入試験に向けての意気込みは 正直、自分の実力からすると厳しい戦いになると思うので、試験までにできる限りの準備をして全力で
9日に行われた永世名人推戴(すいたい)状授与式での谷川浩司17世名人(60)=神戸市=の謝辞と、記者会見でのやりとりは次の通り。 (冒頭あいさつ) 現役のまま永世名人を名乗ることに対する戸惑いはあったが、60歳の節目ということもあり、ありがたくお受けした。名人在位は5期だが、名人戦7番勝負で敗退した経験が6回あり、負け越しで永世名人になった。誇れる成績ではないが、挑戦し続けた結果だと思っている。今後、対局はもちろんだが将棋界の発展、将棋会館建設に向けて今まで以上に全力を尽くしたい。 -推戴状を受け取った率直な心境は 歴代の実力制永世名人3人(故木村義雄14世名人、故大山康晴15世名人、中原誠16世名人)と比較すると実績で及ばないのは分かっているが、私自身、今後もできる限りのことをするしかないと思っている。400年以上続く将棋の歴史の中で、令和になってからは将棋が変革し、面白い時代になってき
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