自閉症向け会話ソフトが人気=実体験踏まえ日本人主婦が開発−米 自閉症向け会話ソフトが人気=実体験踏まえ日本人主婦が開発−米 【シリコンバレー時事】先天性脳機能障害とされる自閉症の子供を持つ日本人主婦が開発した会話補助用ソフト「Voice4u(ボイス・フォー・ユー)」の売れ行きが好調だ。アップルの多機能型携帯電話機「iPhone(アイフォーン)」に取り込んで気軽に使えることから、昨秋の発売以来、販売数は前月比3割増のペースで推移。3月末現在では、日米や韓国、中国など13カ国に利用者が広がっている。 1989年に渡米した久保由美さんは、現在15歳の長男が1歳の時、自閉症であることが分かった。既存の会話補助用具は重く、使い勝手が悪い。そんなことから、アップルが2007年夏に発売したアイフォーンを見て、これを利用できないかとひらめいた。08年にスペクトラム社を当地で起業、現在は最高経営責任者(C
前回のエントリーでは、「事業開発の職人」の話だけを書いたけれど、実のところ、本当にすごいイノベーションというのは、そのタネを思いつくすごいイノベーターがいないとできない。こちらのほうは、必ずしも訓練でできるようになるわけではなく、かなり天性のものだと思う。その違いを書いておいたほうがいいと思ったので、補足。 職人だけでももちろん技術やビジネスは進歩するけれど、それは「改良」であって、「不連続な変化」ではない。不連続な変化は、すごいイノベーターだけが起こせると思う。しかし、すごいイノベーターがいても、そうした「スパーク」が力を発揮するためには、エンジンの中に十分な燃料濃度が事前に必要であるし、またそれを連続的なエンジンの回転につなげるための仕組みが必要で、それはすなわち職人の仕事だ。両方いないと、本当のイノベーションは起こらない。イノベーターがスパークできる機会は限られているから、それをうま
昨日Stanfordから車で15分くらいのSushitomi(@Mountain View)で、現在3度目の会社としてMiselu, Incを起ち上げている吉川欣也さんと、東大のイノベーション政策研究センター助教でVisiting ScholarとしてStanford Universityで研究する柴田尚樹さん(いつもお世話になってます笑)とランチをする機会がありました。2日前程に東大院技術経営戦略学専攻の同級生たちがSilicon Valleyに研修で訪れた時に、自分も一緒になって吉川邸を訪問しいろいろお話を伺ったので顔は覚えて下さっていたみたいです。 さて3人でお話するとなると、やっぱり話題はSilicon Valley、そしてMiseluのサービスの話になってきます。特に今回はSilicon Valleyのヒト・モノ・カネの在り方に関してかなり学ぶことができました。柴田さん曰く、「や
8月20日のエントリ「VC業も普通の仕事」には、思いのほか多くのアクセスや反響を頂いた。色々とメールや口頭でご意見を寄せて頂いた方々に感謝申し上げる次第。今度は逆に「VC業は普通じゃない仕事」という題で思うところを少し書いてみようと思う。 が、その前に1つ。前回のエントリに頂いた反応の中に、「そこまでVC間の競合が激しいシリコンバレーは起業家にとって恵まれた環境だ」という内容のものが複数あったが、やや違和感を感じるFeedbackなので一応一言残しておきたいと思う。確かにシリコンバレーで出会った起業家の中にはじっくり投資家を選ぶ特権を持った者も沢山おり、VCとしてリターンを得るにはこのような「無理め」な案件で起業家に選んで貰うことが重要になるわけだが、一方で何ヶ月も何十社もVCを回っても全く投資資金が集められない起業家も多くいた。というか、大半の起業家はこちらの運命を辿っていたように思う。
日本に帰って来て、「シリコンバレーでVCをしていました」と言うと「ハンズオン投資ですか?」などと聞かれる場面がまだあり、この単語は懐かしいというか戸惑うというか。前に何度も書いたような気もするが、ハンズオン・ハンズオフという選択肢がVCにあると考えること自体がおかしな話である、ということを以下改めて残しておく。 まず前提として、どのような事業であっても利益の源泉は何らかの価値や機能の提供であり、その利益水準は発揮した機能の価値とその価値の市場での供給量(競合)等によって決まる。そして、VC業も無論営利事業なのであるから、この法則がそのまま当てはまる。売れる価値が無いと本来VCも飯を食うことは出来ないし、自分が投資出来るDealのQualityは自分が提供出来る価値のQualityとほぼ比例する。大した価値発揮もしていないのに投資「出来る」案件があるとしたら、それは元々儲からない内容のDea
だいぶご報告が遅れてしまいましたが。。。あれから色々とありまして、この7月から株式会社パンカクで働いています。 シャットダウンのアナウンスをしたあと、各方面から応援のメッセージをいただいたり、一緒に仕事をしようよと声をかけていただいたりして、当時だいぶ凹んで自信をなくしていた時期だっただけに、かなり救われました。その節は本当にありがとうございました。 当時だいぶ精神的にまいっていたのは確かですが、一方でiPhoneをベースにしたアイデア勝負な感じのアプリ、それもオンラインで対戦するとか協力するとか、リアルな人間同士が交わるゲームっぽいものを作りたいという思いはますます強くなり、熱意はまったく失っていなかったのです。ただ、そのためには今の自分の技術レベルやらリソースやらもろもろを冷静に考えて、新しく学ばないといけないことも多いし、仕込みのための時間がだいぶ必要になるなぁということを感じてもい
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こちらに来て2週間が経ちました。今が一番いい天気だとは言え、毎日同じように晴れていて、本当に驚きます。 写真はBusinessWeekから拝借。 こちらに来てからまだ一度も雨が降りません。大学内など、芝生をきれいに整えているところはスプリンクラーで水を撒いています。 毎日、昼間は30度くらいで、夜は10度くらい(?)で気持ちよく涼しいです。湿度はほとんどゼロです。 この「毎日晴れている」、「昼間は適度に暖かく、夜は涼しい」、「乾燥している」という3つの特性を痛いほど感じさせられる日々です。気候的には砂漠気候に近いと思います。 最初は天気が良すぎて、(必要最低限のこと以外)全く何も出来ませんでした。バカンスに来たみたいで全く何もする気にならなかった。 シリコンバレーはハイテクの街で、皆がしがし競争しているはずなのに、僕だけどうしてやる気が出ないんだろう、もしかしたら僕は病気なのだろうか、と疑
4月末に日本に帰国し、連休明けから仕事を開始してから丁度2ヶ月が経過。日本での生活にもすっかり慣れて違和感はほぼ消え、シリコンバレーでの日常を思い出す頻度も数日に一度程度に減衰して、そろそろやや思い出になりつつある。 仕事は、今後数ヶ月のスパンで自分が何にどういう優先順位で取り組むべきかという点を中心にほぼ固まり、無理めの目標設定も次第に見えて来て、大分エンジンがかかって来た。周囲の自分に対する認識も自己認識と摺り合って来て摩擦がほぼなくなり、過ごしやすくなって来た。いい感じで時間が無くなり、そろそろパンクし始めて充実した日々。悪くない。 日本での仕事生活にエンジンがかかり始めるにつれ、逆に4年半の期間シリコンバレーにいた効用を随所に感じるようになって来た。まずは言葉の問題。日本帰国後、電話会議等で米国企業と英語で話す際に言葉の壁が無いという直接的なメリットもさることながら、通常日本語で仕
突然ですが、9月からスタンフォード大学のCenter for the Study of Language and Information(CSLI)というところでvisiting scholar(客員研究員)になることになりました。僕は基本は東京大学での研究活動が主な仕事なのですが、それを加速するために、スタンフォードに行くことにしました。(正確には行き来することになります。) アメリカの大学は9月が新学期開始なので、9月からが本番ですが、その前に英語(僕は結構英語が苦手)をどうにかしようということで、英語のサマースクールに参加しつつ、研究体制の準備を整えるということをしたいと思います。というわけで、今日、東京を発って、シリコンバレーに行きます。 JTPAの第一回ツアーから5年...ようやく念願のシリコンバレー行き 実は僕はJTPAツアーの1回目の参加者なのですが、あのツアーが2004年の
最近とんとIPOがないので、未公開企業の株をなんとかして流通させる話が増えている。 それなりに長くやっていて、しかもそれなりの価値がある会社だと、投資時に、ファウンダーの株を投資家が買い取る、なんてことも最近は増えてるらしい。確かSix Apartのファウンダー二人も、それでキャッシュアウトした、とOnce You're Lucky, Twice You Are Goodに書いてあった、と思う。 先月Facebookがロシアから$200 millionの増資を発表した時も、追加で$100 million分を従業員が持っている普通株から買う、とされていた。 そして未公開企業株専門のエクスチェンジもいくつもある。SecondMarket, SharesPostなどなど。90年代からあるコンセプトだが、最近のIPO難で新たに参入する会社が出てきた。 どれも小規模で、SecondMarketの去年
Googleの「競争担当」弁護士 June 29, 2009 op-ed / commentary authorjunichi ikeda share tweet Googleでsenior “competition counsel(競争担当弁護士)”を務める、Dana Wanger氏を紹介した記事。 Google Makes a Case That It Isn’t So Big 【New York Times: June 28, 2009】 Dana Wagnerについては、こんな紹介もされている。 Google, Halliburton and an ‘oops’ moment 【Reuter: June 10, 2009】 competition counselは、通常anti-trust counsel(反トラスト(独禁法)担当弁護士)といわれる役割。そのcompetition
先週はメキシコへ出張。俗にテレビジョンバレーといわれる国境の町ティファナ地区は、最盛期には年間2000万台のTVを南北アメリカに供給する一大TV生産拠点だ。しかしながら昨年から続く不況のあおりを受けて、生産数は激減、工場の閉鎖や生産規模の縮小をほとんどの会社が余儀なくされている。そんな中で唯一日系TVメーカーで奮闘しているのがP社とM社だが、シェアでは圧倒的に日本勢に水をあけ(水をあけられているなんてもんではないかもしれない開きがあります)、世界シェアでトップを走るのが韓国のSAMSUNGだ。驚異的な生産量を誇り、コストでも圧倒的に市場をリードする。アメリカではかつて市場を風靡していたSONYやPANASONICといったブランドも残念ながら影は薄い。どうしてそこまで大きく差を付けられてしまったのだろう?もちろん強力な資金の後ろ盾があることは否めないが、それ以上に市場を解析するマーケティング
最近ネットでちょっと話題の「確かに読めてしまう」コピペ。これは面白い。 <こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。 この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。 どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ? ちんゃと よためら はのんう よしろく> というのがコピペの内容で、「人間は文字を認識するとき、その最初と最後の文字さえ合っていれば、順番はメチャクチャでもちゃんと読める」ということを、まさに証明する内容になっている。 この話題は、英文では以前見かけたことがあり、エントリにも書
今回は残念なお知らせがあります。 5月末をもって、LingrとRejawの両サービスをシャットダウンすることになりました。いずれのサービスも、すでに新規サインアップは受付停止済み、5月15日までユーザデータのダウンロード依頼を受け付け、5月16日からは新規発言ができなくなり、5月末の完全停止までの間にデータをダウンロードしていただく段取りになります。 今まで支えてくださったユーザの皆さんには、このような結末になってしまい本当に申し訳なく思っています。シャットダウンという最終決定を下すまでには多少の猶予をいただき、営業譲渡などでサービスを存続させる方法も模索していたのですが、受け入れ先を見つけることができませんでした。 2005年の夏にインフォテリアの100%子会社として操業を開始した米国法人のインフォテリアUSAですが、こちらもサービスの終了を見届けた後、6月中に解散・撤収することとなりま
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