内乱の続くリビアの首都トリポリや最高指導者カダフィ大佐派が掌握する諸都市では、市民の監視や盗聴、拘束といった「恐怖の支配」が続いており、正確な情報入手は困難を極める。「解放」された東部ベンガジや国外に出た市民から、大佐独裁への批判が噴出しているのとは対照的だ。 体制側は、反体制デモの際に撮影した写真に基づき市民を拘束、行方不明になった市民が急増しているもようだ。ビルに狙撃兵も配置されており、命を失う危険が大きいデモ参加に二の足を踏む市民が大半といわれる。 隣国チュニジアで取材に応じたトリポリ市民の一人は、「カダフィ大佐はほとんどの国民に嫌われている。だが、盗聴や拷問を恐れ、国民は思ったままの気持ちを打ち明けられない」と証言する。別の市民も「外国人と接触すれば当局から目を付けられる。外国の記者との接触はもってのほかだ」と話す。 英BBC放送や中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどのメディ