とある看護学校で感染症を教えているのですが、学年末試験の文章題を次のように出しました。正答率は高くありませんでしたが、優秀な看護学生はどの学年にもいらっしゃいます。一緒に仕事ができることを楽しみにしていますよ! 以下、採点後に学生さんに配布した解説です。看護学生はこんな勉強をしながら育ってくれています。少し専門的な表現もありますが、ご紹介いたします。 【解説】 数週間にわたる咳嗽(がいそう=せき)、体重減少、倦怠感、喀血という症状があり、胸部レントゲン写真で結節影(けっせつえい=サイズが5cm以下の円形の陰影)を認め、抗酸菌染色で陽性という典型的な肺結核の症例でした。どれも大事なキーワードなので覚えておきましょう。日本人では高齢者に多い疾患ですが、途上国からの外国人にも認めることがあるので注意が必要です。近医で抗生剤が処方されていったん解熱したというのは、結核にも効果のあるキノロン系抗菌薬
![外国人患者の隔離対策について(感染症学の試験問題から):朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/41bd527fc3bde708245c6cf316bdfdbbc95976c9/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20160318005245_comm.jpg)