今度こそ解決につなげて――。 福岡県警の元警部銃撃事件で、県警が指定暴力団工藤会の捜索に乗り出した25日、同会の関連施設が近くにある住民らから早期解決を望む声が相次いだ。 県警が工藤会の関与を疑う発砲事件や手投げ弾事件は未解決のまま。捜査が進まない現状に憤りも漏れた。 北九州市小倉北区の工藤会本部事務所で25日午前9時半から始まった捜索。 正門前で周辺を警戒する機動隊員のそばを歩いていた女性(60)は「この事務所から暴力団は一日も早く出て行ってほしい」と、塀の向こうに立つ事務所を険しい表情で見つめた。 女性は約30年、事務所がある地区で暮らし、ほぼ毎朝、事務所前を通って運動施設に行くという。 「背広を着た組員がずらりと並んで車を出迎えることもあり、威圧感があって怖い。住みやすい地域なのに暴力団の街として有名になってしまった」と嘆く。 事務所近くを歩いていた別の女性(29)は小倉北区に1か月