自閉性スペクトラムで、成人で症状が顕在化した人では、一般の人には考えにくい状況での戸惑いがみられる。例えば、 不確実なことへの感覚、評価。 もう少し簡単に言うと、例えば「不確実なことに耐えられないこと」である。 ある患者はどのような仕事に就いても、一般の人では疑問に感じない状況で大いに戸惑い、退職を繰り返した。 例えば、朝、会社に行ってみると、ホワイトボードに書かれている今日のスケジュールが前日と異なっている。きっと誰かが書き換えたようである。少なくとも、そのことについて妄想的な解釈はしない。 ただ、「前日に予定されていた仕事が変更されている」のが耐えられないという。 僕は、「営業ではそのようなことは良くあることでは?」と言った。その患者さんは、「とにかく、それがとてもストレス」なんだという。 翌日の予定が前日に伝えられていないことがまず困るし、いったん決められたことが変更されていることに
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