平沼赳夫元経済産業相らが10日結成した新党「たちあがれ日本」は政界再編を目指す「第三極」の旗印として「反民主・非自民」を掲げた。「日本復活に向けて」と銘打った基本政策の内容から自民党との違いを見いだすのは難しく、今夏の参院選で自民党候補を側面支援する連携方針も打ち出した。政府・与党からは「自民党の補完政党」(福島瑞穂消費者・少子化担当相)と皮肉られ、新党の高揚感もかき消されがちな厳しい旗揚げとなった。【野原大輔、大場伸也、小林悠太、山下俊輔】 共同代表に就いた与謝野馨元財務相は記者会見で「政治人生のすべてをかけた最後の戦いだ。残された体力、気力、使命感を振り絞って新党成功のために身をささげたい」と強調。「青春とは人生のある期間ではなく心の持ち方を言う」というサミュエル・ウルマンの詩も紹介した。 民主党でも自民党でもない「第三極」としてキャスチングボートを握り、政界再編につなげるのが「たちあ