印刷 トラック販売会社「愛知日野自動車」(名古屋市瑞穂区)が名古屋国税局の税務調査を受け、2010年3月期までの7年間に1億1千万円の所得隠しを指摘されていたことがわかった。営業所長を含めた11人の社員が接待費などを捻出するために架空発注や水増し発注をして不正な資金をつくっていた。重加算税を含めた追徴税額は約4400万円で、同社はすでに修正申告をしている。 関係者によると、不正に関わったのは営業担当の社員で、実際は車両だけの受注なのにカーナビなどの装備品も取引業者に発注し、差額を業者に返還させる手法で簿外資金を捻出していた。資金は販売先の担当者らとの飲食やゴルフなどの接待に使っていたとみられる。同国税局は、会社の売り上げを伸ばすために組織的に架空発注などを繰り返し、不正に所得を圧縮したとみている模様だ。