東日本大震災の津波で全校児童の7割近い74人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市立大川小学校の被災時の状況について、市教育委員会が教諭や児童などから行った聞き取り調査の結果をまとめた文書の内容が22日、明らかになった。 地震発生時や津波に巻き込まれた際の状況などを児童らが生々しく証言している。一方、市教委は、文書作成後、記録作成のもとになった教諭や児童らからの聞き取り調査時の手書きメモを廃棄したこともわかった。 同小の教諭、児童たちは、避難のため北上川近くの小高い場所に向かう途中、津波にのまれた。市教委は、津波に遭いながらも助かった男性教務主任と児童4人を含む計28人から、3月から5月26日までに聞き取った内容を調査記録としてまとめていた。 地震発生後、教諭と児童たちは、校庭に約40分とどまった後、同小近くの北上川にかかる新北上大橋たもとにある「三角地帯」と呼ばれる高台に向かったが、途中で