2017/6/18 「哀歌 手をも心をも」哀歌3章1-41節 今月も聖書から一巻を取り上げます。祈りのカレンダーに従い「哀歌」を読みましょう。 1.哀歌 悲しみの歌 「哀歌」は、旧約の時代の終わり近くに書かれた嘆きの歌です。エルサレムの都が異邦人に踏みにじられた頃、自分たちの国が陥ったこの上なく悲惨な状況を嘆いています。イスラエルの王国時代、民は神に従順であるより、逆らい、神から離れてきました。何世紀にもわたって、搾取や偶像崇拝をして、神に背いてきました。主は、たびたび預言者を送って、悔い改めを求めたのですが、イスラエル人の悔い改めはほんのひとときでした。長く複雑な歴史を経て、最終的には、紀元前六世紀に、遂に神は予告されていた通り、神の民を裁かれました。具体的には、首都エルサレムはバビロニヤ帝国に占領され、有力者たちがごっそりとバビロンに連れて行かれました。その残されたエルサレムがどんなに