千葉県松戸市で昭和44年に、反応が鈍いお役所仕事の追放を目指して誕生した全国初の困りごと即応組織「すぐやる課」が開設50年を迎えた。市民の要望を受けて処理した件数はこれまでに15万7千件を超えている。同課によると、害獣駆除などが急増。職員は「困っている市民を助ける」という当時の心意気を持ち続けている。 【表】「住み心地がいい街」ランキング 首都圏の人に聞いた1位は? すぐやる課の生みの親はドラッグストア「マツモトキヨシ」創業者として知られる当時の松本清市長。松本市長は「市民の要望がたらい回しにされている」と部署にとらわれず迅速に困りごとに対処する、すぐやる課を思いついた。開設は昭和44年10月6日。初代課長には元自衛官の臼井銀次郎氏が行動力を買われて選ばれた。最初の要望は「子供が熱を出したのに南房総の剣道大会に行っている夫と連絡が取れない」だった。 松本市長は昭和48年に64歳で、臼井課長