猫又、化け猫、似てるようで似ていないふたつの猫たち 浮世絵にも多く描かれてきた猫。 その浮世絵には、生きた猫だけではなく、 猫の妖怪、化け猫も多く描かれています。 日本の猫の妖怪には、二つの猫... 又七郎の母が飼っていたのは猫ではなく、 犬だったら?文鳥だったら? もしかすると『化け猫』と言うものは生まれていなかったのかもしれません。 たまたま偶然、そこに猫が居た、と言う理由だけで、 起こる怪奇を猫のせいにする。 科学的な検証などなかった時代でしたから、 仕方のない事だったのかもしれませんが、 猫にとってはいい迷惑でしかない。 人は自らの行いの後ろめたい部分を、 猫に押し付けてごまかそうとしていたのですね。 よくよく考えてみると、 化け猫を作りだしたのは人である、と言う結論にたどり着きました。