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ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (78)

  • 保守政治の「多面性」 - 雪斎の随想録

    ■ 消費税増税に片が付いたとなれば、次に来るのは、TPPへの対応であろう。 保守主義思潮の祖とされるのは、エドマンド・バークのフランス革命批判だが、バーク自身は、ホイッグ党所属の政治家だった。今、保守主義思潮が認知されつつあるので、バークの『フランス革命の省察』を読んだ人々は増えているかもしれないけれども、それを読んだ程度では、「保守主義」の感性が判るわけではない。『フランス革命の省察』を「聖典」のように扱う姿勢に至っては、噴飯の沙汰でしかない。むしろ、バークの思想よりも、一八三〇年代以降、トーリー党から保守党に脱皮した後の保守党宰相の事績を振り返る方が、有益である。 19世紀、 英国保守党から出した宰相は、次の四人しかいない。 ⅰ サー・ロバート・ピール                     /1834 –1835、1841 –1846 ⅱ 第十四代ダービー伯爵、エドワード・スミス=ス

    保守政治の「多面性」 - 雪斎の随想録
  • 「政官関係」の機微を心得ぬ人々 - 雪斎の随想録

    ■ 雪斎が仕えた愛知和男代議士の先代は、愛知揆一である。 吉田茂の「書簡集」や佐藤栄作の「日記」には相当な頻度で名前が出てくる。 「先代は凄い方だった…」とあらためておもうl。 その愛知が最も精力的だったのが、佐藤栄作内閣の外務大臣だったころである。 当時、警備の前線指揮官だったのが、佐々淳行さんである。 次のようなエピソードがある。 その日は、料亭で朝をとっていた。 佐々さんも、警備の打ち合わせの都合のためにか、同席していた。 事中、緊急事態が発生して、佐々さんが中座して、前線にでなければならくなった。 愛知は、料亭の女将さんに、「至急、握り飯を作って、(佐々さんに)持たせるように…」と指示した。 ところが、女将さんが事情を察知できずに、「まだまだ先がありますので…」と応じてしまった。 愛知は、「これから、前線に出る人を、空きっ腹のままにできるか」といって、女将さんを叱りつけた。 佐

    「政官関係」の機微を心得ぬ人々 - 雪斎の随想録
  • 「反革命分子」の思考 - 雪斎の随想録

    ■ 鳩山内閣には、懸案を処理していく「推進力」は、もはやない。 普天間基地案件の決着は、雪斎が読む限り、次の三つのシナリオしかない、 ① 鳩山総理が、苦渋の決断を演出して、「現行案」に近い線での落着を図り、政権の維持を狙う。 ② 鳩山総理が、自分の首と引き換えに、「現行案」に近い線で落着させる。 ③ 普天間移設が、実質上、頓挫する。 この件jは、あとで、あらためて書くことにしよう。 ところで、民主党のウェブ・サイトを見ていたら、次のニュース記事には、腰を抜かした。 ○ 小沢幹事長「民主党青森県連躍進パーティー」で挨拶 腰を抜かしたのは、次の記述である。 主催者を代表して、横山北斗県連代表が「昨年の総選挙では、まさに革命と呼ぶにふさわしい出来事として、私たちは政権交代を実現したが、革命の後は、反革命が起こる」とし、「今、民主党を批判する反革命分子に負けずに、この危機を乗り越えて行かなければな

    「反革命分子」の思考 - 雪斎の随想録
  • 週末の二題 - 雪斎の随想録

    ■ 昨日は、従妹の「華燭の典」である。 当世、流行の「アラフォー婚」である。 叔父や叔母は、さぞかし安心したであろう。 「人生の味わいは深くして濃く、人生の響きは豊かにして華やかに」。 帰宅して、リヒャルト・ワーグナーの「タンホイザー序曲」をヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で聴きながら、そうしたことを考える。 雪斎の自室には、大正時代の「モダン・ボーイ」だった祖父の写真が飾ってある。 雪斎宅は、宮城や広島から駆けつけた親族の「集結地」に相成る。総て、この祖父から発した係累である。 祖父の世代は、白洲次郎が典型であるけれども、一九〇〇年代に生まれ、一九一〇年代の「自由」の中で成長した。そして、戦時中は年齢が高すぎたので応召せず、「経済大国・日」の復活を見届けて、一九八〇年代以降に鬼籍に入っていった。 日史でも、最も恵まれた世代であろう。 そうした世代の「自

    週末の二題 - 雪斎の随想録
  • 「沖縄」というクォーター・バックは機能するのか。 - 雪斎の随想録

    ■ 「腹案」とは、これのことだったのか。 □ 普天間機能、徳之島に移転を=関係閣僚に調整指示-鳩山首相 4月4日22時34分配信 時事通信 鳩山由紀夫首相が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり2日に行った関係閣僚との協議で、普天間のヘリ部隊を鹿児島県の徳之島に極力移転するため、米側や地元との調整を指示していたことが分かった。与党関係者が4日、明らかにした。 政府は当面の移設先として、沖縄県名護市などにある米軍キャンプ・シュワブ陸上部を想定。同時に、訓練などの基地機能を、徳之島をはじめとする沖縄県外に分散移転することを目指している。首相の指示は、県外の移転先として、徳之島を軸に調整を進めたいとの考えを示したものだ。 ただ、与党関係者は、米側が普天間に駐留する海兵隊の航空部隊と地上部隊の一体運用を担保するよう求めていることを踏まえ、ヘリ部隊だけの徳之島移転については「無理だ」と指

    「沖縄」というクォーター・バックは機能するのか。 - 雪斎の随想録
  • 民主党政権下の「クロマグロ」 - 雪斎の随想録

    ■ 自民党内のゴタゴタが。「大山鳴動、鳩一羽」で収束かと思いきや、民主党内が揺れている。 □  生方副幹事長を解任=小沢氏批判を問題視-民主 3月18日21時7分配信 時事通信 民主党の高嶋良充筆頭副幹事長は18日午後、生方幸夫副幹事長を党部に呼び、執行部批判が目立つとして、副幹事長の職を辞任するよう要求した。生方氏が拒否したため、執行部は同氏を解任し、後任に辻恵衆院議員を決めた。小沢一郎幹事長に批判的な言動を締め付ける動きに党内からは反発が出ており、対立が再び強まりそうだ。 生方氏は、政策調査会の復活を求めている党内有志の会の中心メンバー。小沢氏の党運営に批判的で、同氏の「政治とカネ」の問題でも説明責任を尽くすべきだと訴えてきた。執行部は、生方氏が一部新聞のインタビューで「今の民主党は権限と財源をどなたか1人が握っている」として、鳩山由紀夫首相に小沢氏を注意するよう求めたことを特に問題

    民主党政権下の「クロマグロ」 - 雪斎の随想録
    undercurrent
    undercurrent 2010/03/21
    「外交は、「人間関係の所産」なのである。「官僚主導打破」などといきがっても意味はない。」「イシューごとによって、「敵」と「味方」が違う「外交の現場」の様子が伝わってくるのは、有意義なことである。」
  • 他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス - 雪斎の随想録

    ■ 陸奥宗光が著した『蹇々録』は、日外交政治学徒が読む書の「イロハのイ」であある。 陸奥は、この書を明治25年(1892年)から執筆を開始し、日清戦争、三国干渉の処理について記述が及んでいる。ただし、この書の刊行は昭和4年、陸奥の死から22年後のことである。というのも、この書は、外務省機密文書を引用していたため、30年近く経って明治も遠くなりにけりの「歴史」になった時点で刊行されたのである。 『蹇々録』中、最も有名なのは、三国干渉について記した個所の終わりに出てくる次の文言であろう。 「畢竟我に在ては其進むべき地に進み其止まらざるを得ざる所に止まりたるものなり。余は何人を以て此局に當らしむるも亦決して他策なかりしを信ぜむと欲す」。 さて、この数日、世間の耳目を集めているのが、日米安保体制に絡む「密約」の話である。率直にいえば、この件は、「既に終わった」話である。故に、「騒ぎ立てる」ことに

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  • 政権失速の裏で… - 雪斎の随想録

    ■ 在日外国人に地方参政権を与える動きがあったけれども、政府・中枢は、「もはや、それどころではない」といった風情であろう。 □ 小沢幹事長辞職を」67%、内閣支持42% 世論調査 朝日  2010年1月17日23時25分 朝日新聞社が16、17日に実施した全国世論調査(電話)によると、元秘書の石川知裕衆院議員らが逮捕された民主党の小沢一郎幹事長の政治資金問題で、小沢氏が責任をとって幹事長を辞職するべきだとの意見が67%にのぼった。鳩山内閣の支持率は42%と前回調査(12月19、20日)の48%から下がり、不支持の41%(前回34%)とほぼ並んだ。 小沢氏の辞職は必要ないとの答えは23%。「辞職するべきだ」は民主支持層でも51%と多数だった。政治資金問題をめぐる同氏のこれまでの対応に「納得できない」は88%と圧倒的で、民主支持層でも81%がそう答えた。 また、この問題で民主党に対する評価が「

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  • 「二枚舌」の遊戯 - 雪斎の随想録

    ■  この二つの記事を、どのように評すべべきか。. □ 鳩山首相、米側に日米合意を重視するともとれる極秘書簡を送っていたことが明らかに FNN 11月から始まった普天間移設問題を話し合う日米作業部会を通じて、鳩山首相がアメリカ側に、日米合意を重視するともとれる極秘書簡を送っていたことが明らかになった。 11月13日の日米首脳会談の翌日、鳩山首相が外遊先で、記者団に対して、今後の協議について、「日米合意を前提にしたものではない」と発言し、両首脳の認識のずれが表面化したと報じられたことについて、鳩山首相は、ルース駐日大使にあてた書簡で「心配されているかもしれないが、そうした報道などに惑わされないでください」と伝えていた。県内移設の「日米合意重視」ととれる内容だけに、今後波紋も呼ぶものとみられる。 (12/03 17:08) □ 首相、普天間移設「新しい場所を」 外相・防衛相に検討指示  日経

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  • 師走の最初の「与太話」 - 雪斎の随想録

    ■ 師走である。 行政刷新会議における「仕分け」の顛末は、興味深かった。 第一に、「仕分人」と称される議員の見識の浅さが顕かになったことである。「政治主導」などという割には、財務官僚とと同じことをやっている。多くの学者の反発を招いた科学技術予算の扱いも、「日は、技術っていくしかない国だ」という認識が根底にあれば、あの結果は出てくるはずはない。「とにかく削ってやろう」という意識が最初にあるから、こういう話になる。 第二に、こうした議員を「必殺・仕分人」などと呼んで称揚した一部のテレビ・メディアの阿呆ぶりが、よくわかったということである。来年、オリンピック・イヤーのときに、テレビ・メディアは、アスリートの尻を叩くに決まっている。彼らが、アスリートのスポンサーに成るのであればともかく、アスリート強化予算を縮減しようという「仕分け人」をたたえているのだから、愚劣としかいいようがない。他人の努

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  • 一つの懺悔 - 雪斎の随想録

    ■ この期に及んで、雪斎は自説の誤りに懺悔しなければなるまい。 選挙前、雪斎は、民主党マニフェストに対する所見を求められ、「具体性に乏しい」と批判した。 誤ったのは、その「具体性に乏しい」という批判の趣旨である。 雪斎は、「そもそも、対外関係に絡む案件をマニフェストに掲げてよいのか」と提起すべきだったと反省する。 そういえば、オットー・フォン・ビスマルクは、「外交案件では三年以上の計画を立ててはならぬ」と語ったそうである。「相手がある」対外政策案件では、「自分の都合」で幾ら計画を立てても、周囲の国際環境が変われば、その計画の前提が揺らぐ。「○○空港を三年以内に廃止します」という公約は、適切だろうけれども、「在日米軍○○基地を三年以内に廃止します」という公約は、そもそも、おかしい。対外政策には、「機が熟する」姿勢が大事になる。吉田茂は、講和までに七年待ったし、沖縄返還までは二十数年の時間を要

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  • 「自分で食えない国」の分際・続 - 雪斎の随想録

    ■ 昨日のエントリーの続きである、 日料自給率40パーセントは、低すぎるということであれば、それに対応する方策は、二つしかない。 ① 自国で料を増産する。 ② 他国から料を調達する。 ところで、日が精一杯、努力をして、料自給率は、どの程度まで引き上げることができるのか。英国並みの70パーセントというのが目標になるであろうけれども、それもまた、かなりの高いハードルである。日が自給率100を超えて「料輸出国」になるというのは、余程の農業技術の革新が成らない限りは、無理なのではないか。 だとすれば、「料輸出国」の機嫌を損ねないようにしながら、「外交」でっていくしかない。 率直にいえば、雪斎は、対米関係や対豪関係に比べれば、対中関係や対韓関係には、余り重きを置いていない。 「料輸出国jと「料輸入国」とを比べれば、前者に重きを置くのは当然である。 従来、「アングロサクソンと

    「自分で食えない国」の分際・続 - 雪斎の随想録
  • 「自分で食えない国」の分際 - 雪斎の随想録

    ■ 日糧自給率は、現在、どの程度なのか。 大体、40パーセントである。 先進国中、豪州が240、フランスが130、米国・カナダが120前後という水準であるけれども、他の国々は100を割り込んでいる。それでも、ドイツが90、英国70という水準であるから、日に比べれば誠に高い水準である。 それならば、日は、自給できない60パーセント分を、どこから補っているのか。 全輸入量の2割強は米国だが、これに中国、オーストラリアが続く。 詳しく見ると、トウモロコシは9割強、大豆は7割、小麦は5割強が、米国からの輸入に頼った状態である。 雪斎の日頃の「親米派」言動には辟易する向きもあるらしい。 だが、「親米派」批判に走る人々に共通するのは、「自分が普段、べている料は、どこから来ているのか」ということを真面目に考えない態度であろう。料調達の面で、米国は、現在でも、日にとっては「気を遣わなけれ

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  • 『井上成美』を読む。 - 雪斎の随想録

    ■ 「アメリカがよくあれまで我慢したものだと思う。資金の凍結や油の禁輸などは窮余の策で、まだまだおとなしい方だ。日のやり方は傍若無人と云うの外はない」。 井上成美は、戦前、日独伊三国同盟の締結や日米開戦への動きには頑強な抵抗を示し、米内光政や山五十六と並んで、「海軍左派三羽烏」と称された。井上は、戦時中には海軍兵学校校長、海軍次官を務め、帝国海軍最後の大将に昇任した。井上が海軍兵学校校長に在任していた時、英語が敵性語として扱われた時節にもかかわらず、兵学校での英語教育が続行された。「英語ができない海軍士官など要らない」というのが、井上の意向であった。 『井上成美』(井上成美伝記刊行会、昭和57年)を古書店から購入して、読んでいる途中である。巻末資料を含んで900ページ近い書である。 前に触れたのは、戦後、昭和三十年代後半に、井上が日米開戦に至る過程を回顧して語った言葉の一節である。一九

    『井上成美』を読む。 - 雪斎の随想録
  • 「現場」の傲慢 - 雪斎の随想録

    ■ 昨日の江畑謙介さんに対する追悼文の続きである。 江畑さんの軍事評論には、「現場を知らない」という批判が向けられていたそうである。江畑さんの認識や分析 の正誤を批判するのならまだしも、「現場を知らない」という批判は、いかがなものであろうか。 こういう文章があることを紹介しておこう。 「軍官僚機構のなかから、広範な知識と洞察力を持つ最高の人材は、あらかた排除された。なぜなら欧州諸国の軍部では、『軍人生活四十年に近い知識、経験ある、プロ以外に口出す資格なし』という原則が確立されるにいたったからである、リデル・ハートが皮肉っているように、これは、世界史上、まったく新しい原則にちがいない。なにしろ、この資格要件からすると、アレキサンダー、ハンニバル、シーザーはじめ、クロムウェル、マルボーロおよびナポレオンにいたるまで、歴史上の偉大な指揮官は、ほとんど無資格者となり、アマチュアとして除外されなけれ

    「現場」の傲慢 - 雪斎の随想録
    undercurrent
    undercurrent 2009/10/15
    「「現場を知らない」という批判を向ける人々は、その依っている「現場経験」ですらも、極めて限られたものでしかないと自覚すべき」「「どういう姿勢で論評するか」が、この国では矢鱈に重視されるらしい。」
  • 理想主義の「輝き」 - 雪斎の随想録

    ■ バラク・H・オバマがノーベル平和賞に選ばれた。 広島・長崎両市が2020年夏季五輪を招致すべく、検討に入ったそうである。 今、世界に到来しつつあるのは、「理想主義」の時節であろう。 こうした理想は、他の人々に対する「偏狭」とか「排除」の色合いを持たない限りは、そして「独善」の傾きから免れている限りは、それ自体としては歓迎すべきものであろう。 だから、オバマの「核兵器のない世界」構想を前にして、「そんなことができるのか…」と反応するくらい、無粋なことはない。それは、マーチン・ルーサー・キングの「私には夢がある」演説を前にして、「そんなことが実現するのか…」と冷笑するのが、愚昧であったというのと同じ趣旨である。 ただし、理想主義が「輝き」を保っている時節は、実は短い。 1920年代、アリスティード・ブリアンやグスタフ・シュトレーゼマンによって、「国際協調」を旨とした外交が展開された。ロカル

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  • 政権交代の朝 - 雪斎の随想録

    ■ 次の文章は、何時、誰によって書かれたものであろうか。 小泉外交は全体的に見てどうか。やはり高い得点をマークしている。 とりわけ大きな業績は、対米関係の高水準化である。日外交にあって対米関係が単独過半数的地位を有するだけに、その劇的な改善は大きな成果である。首相は9.11テロに傷ついた米国に飛び、ブッシュ大統領と並んで「日アメリカと共にある」と言明した。^ 世界的に不人気なイラク戦争をブッシュ政権が発動したとき、小泉首相はいち早く「支持」を表明した。イラク占領後に戦乱状況が拡がり、日人外\交官も犠牲になる中で、首相は自衛隊の派遣を決断した。「たとえ犠牲を伴うとしてもやらなければならないことがある。」危険を冒しての外交行動も、やはり小泉にとってタブーを超える感動のドラマなのである。 ちなみに私はイラク戦争が間違った戦争であると判断し、筋目の悪い戦で米国と一緒してもきっと後味悪い結果

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  • 「日米基軸」は枕詞か。 - 雪斎の随想録

    ■ 政権発足前から、これだけ不安を与えるというのも、尋常であるまい。 □ 民主幹事長が駐日米大使と会談、同盟の深化で認識共有 2009年 09月 11日 17:45 JST [東京 11日 ロイター] 民主党の岡田克也幹事長は11日午後、党部で会見し、同日のルース駐日米大使との会談において日米同盟の継続、深化について認識を共有した、と語った。 会談は午後、党部で30分程度行われた。9月下旬には鳩山由紀夫代表が新首相として訪米し、オバマ米大統領と首脳会談を行う方向で調整中だが、岡田幹事長はルース大使に対して「地球温暖化、核問題で協力し、世界をリードしていく会談になればいい」と切り出し、そうした認識が共有されたという。 日米同盟については「(日米同盟関係が)持続可能で深まるために、何をすべきかとの視点で、問題の解決に当たらなければならないとの認識が共有できた」ことも明らかにした。 日米同盟

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  • とりあえず誰が残ったのか…。 - 雪斎の随想録

    ■ 結局、事前の予想とは、遠くない結果になったようである。 民主党は、300議席超え、、自民j党は120議席前後といった按配である。 自民党の中で誰が残るかということに大きな関心を寄せていた。 ○ 宮城6区        小野寺五典 もはや、雪斎の故地は、この政治家の鉄壁地盤になったようである。安心して任せられることは間違いない。 ○ 千葉7区 比例復活 斎藤健 これは嬉しかった。一人で十人分は働ける人材である。「政権復帰」の暁には、いきなり副大臣レベルから始動できるであろう。思わず万歳三唱である。 終わってみれば、残るべきところは、きちんんと残った感がある。 石破茂、谷垣禎一、茂木敏光、大島裡森、小池百合子…。 じたばたせずに「政権復帰」に向けて再起してもらうより他はない。茫然自失の暇などはない。 …と書いたが、 雪斎は、自民党員・党友の類であったことは一度もない。とはいえ、次の言葉を自

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  • 政治的な立場と人格 - 雪斎の随想録

    ■ 人々が、どのような政治上の立場を取るかということは、その人物の人格の反映である。下のような図表がある。これは、『現代政治学入門』(永井陽之助・篠原一共編、有斐閣))という歴とした政治学教科書に書かれていることである。 「強靭なな心性」 | | | | | | 「急進」---------「保守」 | | | | | | 「柔和な心性」 横軸は、物事を観察する視座である。これは説明を要しまい。 縦軸は、物事に対する姿勢である。「強靭な心性」とは、その成長過程で、様々な欲求の統御の術を上手く体得することが出来なかった人々に多い、故に、外部に対する姿勢は、非妥協的、攻撃的なものになる。「反共の闘士」とか「革命の志士」とかという類の人物は、このタイプに属する。他人を表立って馬鹿にしたり、罵倒するような言辞を吐く人々も、そうすることで不満を解消しようという心理の下にある点では、同じようなタイプであ

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