手帳的群雄割拠の時代 毎年、年末や年度末になると、全国の文具売場に特設の手帳コーナーができ、そこには夥しい数の手帳が巨大な魚鱗を組むかのようにずらーっと並ぶ。そしてそこに飢えた目をした漁師(消費者)たちが、「獲物」をしとめようと群がる。もはやこの光景はおなじみとなった。 周知の通り、近年手帳ブームが到来している。明らかに人々の手帳に対する興味は高まり、より自分のライフスタイルに合った手帳を選び、人生を豊かにしようという向きが見られる。ところが販売される手帳の種類があまりにも多いので、どれを選んでいいのかわからない。同じブランドの手帳にも、マンスリーやウィークリー、ホライゾンやバーチカルといった種類が用意されていることが多い。そうした違いも分けて考えれば、選択肢となる手帳の種類は、何千、何万通りとなることだろう。 そうした手帳的群雄割拠の時代に、頭一つ出た存在といえば、モレスキン、ほぼ日手帳