前回書いたことに、一点だけ補足します。 今回の「反日デモ」に対する、運動内部からの(かりに、こう言っておきます)批判として、「なぜ仲パレと同日同時刻にデモをぶつけたのか」とか、「仲パレに参加しながら、自分たちの主張を表現すればよかったではないか」といった意見がある。 僕は、こうした意見が出るのは、このデモの意図するところが、よく理解されていないからではないかと、思う。ここでは、便宜上、特に後者の意見(仲パレに参加しながら、批判を行えばよかったではないか、ということ)に関して書いてみる。 あくまで僕の考えだが、このデモが、仲パレに対する批判として発している重要なメッセージは、おおまかに言って二種類ある。 一つは、仲パレが、植民地主義に代表されるような、日本の政治や制度、あるいは社会における根本的・構造的な問題への切り込みを行っていない、もしくはあえて禁じているように思われるので、そのことへの