月曜日、元朝日新聞記者の植村隆さんの講演会が、エルおおさかであったので行ってきた。 正直、私はこれまで、この件は植村さんにも多少の落ち度があったのではないかと思っていた。だが、実際に話を聞いてみて、そういう問題ではなく、巨大で不当な暴力が一個人に押し寄せているという現実を実感した。植村さんは、その力と必死に戦っている。 事実関係で、とくに私が知らなかったことをいくつか書いておくと、まず「慰安婦」問題について植村さんが書いた記事は、91年の年末ごろに、韓国で元「慰安婦」の女性が初めて名乗り出たことに関する二つの署名記事のみである、ということ。つまり、有名な吉田清治氏の証言に関することや、「慰安所設置に軍が関与」というスクープ記事などの報道には、植村さんは一切関与していないのだが、なぜかこれら全てを含めた朝日の「慰安婦報道の主犯」の如くに扱われて、植村さんはバッシングを受けている。まず、これが