合理的逆張り?金融各社より来年の相場見通しがまたぞろ発表されている。概して年前半は軟調、年後半は堅調と見る向きが多いようだ。足下、マクロ面は景気減速とインフレ鈍化がそれぞれ見えており、景気は失速寸前でインフレはピークを過ぎて八合目といったところである。そこから、来年前半は景気が失速するもインフレは六~七合目とまだ高くFEDも引き締め継続、年後半は景気回復の初期に移行しインフレは四~五合目まで降りてきてFEDは利下げ転換、というのが市場で共有されているストーリーであろう。 このストーリーを真とすると「年後半にはFEDが利下げして株が上がるのだから今のうちに株を買っておこう」という逆張りもまた合理的となる。そし実際、足下の相場は将来の株価上昇を前借りすることで一定程度支えられているだろう。今年何度も経験したのは、インフレ率のコンマ数パーセントの下振れでFED pivotを予期し噴き上がるパチン