こんにちは。三菱UFJ国際投信の西村です。 今回は前回までと少し趣向を変えてお届けしたいと思います。 いきなりですが、本は偉大です。世の中を変える力を、持っているからです。 そして、それは決して誇張ではありません。 印刷技術がなく写本しかなかった当時は、本はあまりにも高価でした。 手に取る人は少なく、文字を読める人も少なかったため、そこに書かれていた知識も特権階級に独占されていました。 しかし、15世紀にグーテンベルクが活版印刷の技術を生み出して以来、本は知識を一部の特権階級のものからすべての人々のものへと変貌させます。 印刷革命の落とし子、すなわち「本」は、その後ルネサンス、宗教改革、科学革命など、様々なイノベーションの引き金になり、ついには現代の代表的な国家形態、「国民国家」に至ります。 出所)P・F・ドラッカー:著 上田淳生:訳「ネクスト・ソサエティー歴史が見たことのない未来がはじま