海上貿易の中継地点として、古代からアラブ人、インド人、ギリシャ人などの商船が寄港し栄えた歴史がある。1世紀ごろの書とされる『エリュトゥラー海案内記』によるとソコトラの語源はサンスクリット語で、加護の島という意味である。航路が衰退した現在は農業が中心であり、牧畜としてヤギが島内のほぼ全域で放牧されている。竜血樹(厳密にはベニイロリュウケツジュ Dracaena cinnabari Balf.f.)から取れる竜血(シナバル)は古代ローマ時代から中世欧州、あるいは中国で珍重され、いまでも現地住民の貴重な現金収入だが、竜血樹の繁殖域は減少しつつあるうえ、世界遺産に登録された事により竜血が土産物として扱われるようになったことで仲買人から竜血が買い叩かれる事態が発生している。 住民は南アラビア諸語の一派であるソコトラ語を話す。ソコトラ語は文字を持たないため、言語の消滅が危惧されている。 紅海の入り口に