【4月29日 AFP】スペインとポルトガルで発生した大規模停電は29日、影響を受けた地域の大半で電力供給が復旧した。 電力運営会社REEによると、同日早朝にはスペイン本土の約90%で電力が復旧。マドリードやポルトガルの首都リスボンでも再び明かりが灯った。 今回の停電は、人口約6000万人が暮らすイベリア半島全域に及んだ。原因はまだ特定されておらず、SNS上ではサイバー攻撃の可能性を指摘する声も出ている。 スペインのペドロ・サンチェス首相は、完全復旧の時期は未定としたうえで、一部の労働者が自宅待機を余儀なくされる可能性があると述べた。一方、ポルトガルのルイス・モンテネグロ首相は、国内の電力は「数時間以内に」復旧するとの見通しを示した。 停電の影響で、両国の各都市では現金を引き出そうと銀行に殺到する人々や、通話可能な場所を探す人々で通りが混雑。タクシーやバス乗り場には長い列ができた。(c)AF
