「壇上のみなさんは経営陣失格」。26日の関西電力の株主総会に出席した筆頭株主・大阪市の橋下徹市長(日本維新の会共同代表)は株式売却をちらつかせ、経営陣の総退陣や原発推進の方針撤回を迫った。「全力を尽くしている」などと経営方針に理解を求める関電側の答弁が続く中、大声を上げながら退出。橋下市長の“最後通牒(つうちょう)”に会場はどよめいた。 「すぐに交代してください」。神戸市中央区の「ワールド記念ホール」で行われた株主総会。橋下市長は質疑の冒頭からヒートアップしていた。脱原発で温度差があった石原慎太郎・維新共同代表とたもとを分かち、原点回帰した橋下市長はほかの株主の怒号、やじが重なる中、いすから身を乗り出すような姿勢で矢継ぎ早に質問を繰り出した。 「いつ原発が動くと想定しているのか。(大飯原発の再稼働差し止めを命じた)福井地裁の判決が覆ると思っているのか」 持ち時間の3分間を大幅に超過し