システムシンキングの思考ツールの1つで、組織や人間行動が引き起こす“システム”の挙動に共通して見られるパターンと構造を類型化したもの。表面的な事象や状況、規模が異なる問題を同型のものとして把握することで、各分野における先行事例を目の前の問題解決に活用しやすくなる。 システムシンキングでは具体的な出来事からパターンを抽出し、それらの具体事象を生み出している“構造”を拡張ループと平衡ループを組み合わせた因果ループ図に表現していくが、さまざまな状況を描いていくと拡張プロセスと平衡プロセスの特定の組み合わせが繰り返し出現する。これを典型的なシステム構造の型としてまとめたものが、システム原型である。 システム原型の数は論者によって異なるが、以下のものがよく知られている。 応急措置の失敗(fix that fail) 問題の転嫁(shifting the burden) 成功を呼ぶ成功(success
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