働く女性を足元から支えているパンプス。高いヒールは履く人を美しく引き立てる半面、相性が合わないときは痛みや出血、さらには足の変形まで引き起こす“凶器”に一変します。靴メーカー勤務などを経て、痛い靴をなくすために起業した松本久美社長へのインタビュー第2回は、フィッティングサロン経営から見えてくる靴と心身の関係、さらに“痛い靴ゼロ”に向けた松本社長ならではの戦略がテーマです。(《上》編はこちら) 【プロフィール】 松本 久美(まつもと・くみ) 1977年大阪市生まれ。大阪モード学園ファッションデザイン学科卒業後、地場の靴メーカーに就職。デザインや生産管理などに通算13年間携わる。この間に勤務先が4回倒産するなど不安定だった業界に限界を感じてIT企業の営業職に転じ、その後知人らの起業に触発されて「靴」をテーマにした事業での独立を決意する。大手企業による起業支援プログラムに選ばれた2015年、東京