今週のコラムニスト:レジス・アルノー パリにモンパルナス・タワーが完成したのは1972年。フランスで一番高い超高層ビルとして、街の中心部に誕生した。この建物は当時、現代化への道をひた走る「新生フランス」をリードする「新生パリ」のエスプリのシンボルして期待された。それは「ほかの先進工業諸国に遅れを取るものか」という意思表示だった。 だがその外観はといえば、六本木ヒルズよりはややマシという程度の醜悪さ。時とともに、モンパルナス・タワーは大きな過ちだったことが明らかになってきた。パリの景観を壊しているのだ。 パリは歴史的に「平ら」な都市だ。太陽の光はまっすぐ地面に届き、木々はすくすくと育つ。たちの悪い旅行会社にそそのかされでもしない限り、モンパルナス・タワーを訪れる日本人観光客などいないだろう。パリにはこんなジョークもあるくらいだ。「パリで最も美しい景色は、モンパルナス・タワーからの眺め。なぜか
「就活問題がこれほど深刻化したのは就活の三大プレーヤーである学生、大学、企業の皆さんがそれぞれ、『互いに変わらない』という前提に立ち、合成の誤謬による悪循環を起こしてきたからです」。10月31日、都内の慶應義塾大学で開かれた「リアル熟議・今、就活のあり方を問い直す」というイベントで鈴木寛文部科学副大臣はこう挨拶した。学生や企業、大学関係者ら70人が集まったこの会合において、鈴木さんは具体的には説明しなかったが、この言葉は「歪んだ就活」を簡潔に表現していると思う。 どういうことか。私なりの解説を加えよう。 企業は優秀な人材を他社より早く確保するため採用活動を前倒ししている。しかも「採用選考では勉強よりも熱意や積極性を重視している」というメッセージを学生に送り続けている。 ↓ 学生は勉強(就活が始まる3年生は学問・研究にエンジンをかける最も重要な時期)よりも就活を優先 ↓ 学生が授業に出ない、
情報処理推進機構(IPA)は2010年12月20日、2011年11月から開始予定となっているITパスポート試験へのCBT(Computer Based Testing)方式の導入に向けて、円滑な移行を目的とした「リハーサル試験」を実施することを明らかにした。 試験実施期間は2011年1月17日から3月27日まで。受験料は無料(ただし申し込みの受け付けは一人1回限り)。2010年12月21日の12時からITパスポート試験(リハーサル試験受付案内)のWebページで申し込みを受け付ける(年末年始期間は除く)。全国47都道府県に最低1カ所ずつ、合計100カ所以上の試験会場を設置予定としている。 リハーサル試験は本番の試験と同等に行われ、受験に当たっては受験票のほか本人であることを証明できる顔写真付きの身分証明書が必要となる。試験時間は165分間で設問数は100問。合否判定は行わず、リハーサル試験終
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