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社会と研究に関するuuukeyのブックマーク (22)

  • 社会課題の解決にドンドン役立つ!? 言語学者 秋田喜美先生と「オノマトペ」の可能性を考えてみた | ウェブ電通報

    「オノマトペ」って、じつは便利で創造性豊かな言葉! ──日はよろしくお願いします。取材にあたり、改めて「オノマトペ」という言葉を辞書で引いてみると、「音、声、物事の状態や動きなどを音で象徴的に表した、擬音語・擬声語・擬態語」などと説明されています。なんとなく、「ワンワン」とか「フワフワ」とか繰り返す言葉をイメージしますが、先生が考えるオノマトペの定義はどういったものでしょうか? 秋田:オノマトペは、擬音語、擬声語、擬態語のように、感覚情報を音で写し取った言葉だと考えています。ただ、定義については言語学者の間で意見が分かれます。例えば、「ゆっくり」や「きっかり」は、オノマトペと考える人と考えない人がいます。実際のところは、「これはオノマトペで、これは違う」と厳密に分けられない部分があります。 ──定義は意外とフワフワしている、と。 秋田:そうですね。とはいえ、世界的に見て、日語はオノマト

    社会課題の解決にドンドン役立つ!? 言語学者 秋田喜美先生と「オノマトペ」の可能性を考えてみた | ウェブ電通報
  • 偽情報の社会的影響を巡って(八田真行) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    偽情報の脅威評価偽情報(いわゆるフェイクニュース)の社会への脅威を正確に評価するのは難しい。最近、権威ある科学誌Natureに「偽情報は民主主義にあなたが思うより大きな脅威をもたらす」という論説記事が掲載されたが、さっそく英サセックス大学の研究者ダン・ウィリアムズが「偽情報は民主主義にあなたが思うより小さな脅威しかもたらさない」というタイトルの反論を書いていた。どちらもこの種の議論の現状を理解する上で示唆に富む文章だと思う。 Natureの論説は著名な偽情報対策研究者らの連名によるもので、多くの国で選挙が行われる今年、偽情報が民主主義への脅威となる危険性が高いと指摘している。彼らは偽情報の脅威が過大評価されているという一部の主張を否定し、偽情報が脅威である証拠は十分にあり、対策は正当化されると主張する。有効な偽情報対策として、ファクトチェックや事前に正しい情報を広めて啓発する「心理的予防接

    偽情報の社会的影響を巡って(八田真行) - エキスパート - Yahoo!ニュース
  • 創造性はいかにして社会を変えるのか?政治参加のオルタナティブを「アーティビズム」から模索する──映像人類学者・丹羽理

  • 科学研究はどこまで信用できるか『あなたの知らない研究グレーの世界』『サイエンス・フィクションズ』

    研究不正について、私の認識が間違っているのかもしれない。もし誤っているのであれば、指摘してほしい。 まず、2つのケースを紹介する。次に、私の判断を述べる。 ケース1 薬剤Xがタンパク質の血中濃度を上昇させるという仮説検証のため、動物実験を行った。薬剤Xの投与で濃度の平均値は増加することが判明したが、統計学的検定ではp=0.06と、有意水準の0.05にわずかに届かなかった。教授に相談したところ、追加実験を行うこと、さらに実験のたびに検定をして、p<0.05を得た時点で実験を終了するよう指示を受けた。 ケース2 疾患Yの重症化因子を調べるため、診療録から収集した疾患Y患者のデータを元に、臨床検査値と生活習慣の関連性を分析したところ、生活習慣Zを有している患者の予後が不良となる結果を得た。そこで「生活習慣Zを有する疾患Y患者は予後不良である」と学会発表した。 私の考えはこうだ。 ケース1は、「グ

    科学研究はどこまで信用できるか『あなたの知らない研究グレーの世界』『サイエンス・フィクションズ』
  • 多元世界・サパティスタ・水俣:A・エスコバルに学ぶ「デザイン」の新たなディシプリン

    コロンビアの人類学者アルトゥーロ・エスコバルの『Designs for the Pluriverse:Radical Interdependence, Autonomy, and the Making of Worlds』は、家父長制資主義近代を真正面から批判し、ひとつのモノクロームな世界をつくるためではなく、各地域から出発した自治=自律のためのデザインのあり方を提示し、新たな文明への移行をわたしたちに呼びかける。デザインをはじめとするあらゆる「つくり手」の必読、その日語訳である『多元世界に向けたデザイン:ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること』(ビー・エヌ・エヌ)がついに出版された。監修を務めた大阪大学人間科学研究科教授の森田敦郎さんと、翻訳を務めたPoieticaの奥田宥聡さんに書を解説してもらった。 interview by Shotaro Yama

    多元世界・サパティスタ・水俣:A・エスコバルに学ぶ「デザイン」の新たなディシプリン
  • 日本で最も自殺の少ない町から学ぶ都市のデザイン:「路地」と「ベンチ」が援助希求行動を促す – Stanford Social Innovation Review Japan

    徳島県南端にある太平洋に面した海部町(現海陽町)は日で自殺率が最も低いことで知られている。この町を対象とした研究から自殺の危険を抑制するコミュニティの特性が見えてきた。それらの社会実装に向けた試みを紹介する。 ※稿は、SSIR Japan 編『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日版 05 コミュニティの声を聞く。』より転載したものです。 岡 檀 Mayumi Oka 社会的レジリエンスを高める「自殺予防因子」への着目 日は自殺の多い国として知られている。昨年の自殺者数は 2万1881人であり、交通事故死者数の約8倍に相当する。人口10万対自殺率は G7加盟国の中では常にワーストである。自殺多発地域における自殺危険因子(健康問題、離別など自殺行動につながる要因)の研究は国の内外において厚い蓄積がある一方、自殺希少地域を対象とした自殺予防因子(自殺の危険を抑制する因子

    日本で最も自殺の少ない町から学ぶ都市のデザイン:「路地」と「ベンチ」が援助希求行動を促す – Stanford Social Innovation Review Japan
  • 文字の書けない子どもたち - 内田樹の研究室

    高校の国語の先生から衝撃的な話を聴いた。生徒たちが文字を書けなくなっているというのである。教科書をただノートに筆写するだけの宿題を毎回課すが、やってくるのは半数以下。授業中に書いた板書をノートに写すようにという指示にも生徒たちは従わない。初めはただ「怠けているのか」と思っていたが、ある時期からどうもそうではないらしいことに気がついた。 『鼻』の作者名を問うテストに「ニコライ・ゴーゴリ」と答えを書いた生徒がいた。ゴーゴリもその名の短編を書いているが、教科書で読んだのは芥川龍之介である。どうしてわざわざゴーゴリと書いたのか生徒に訊ねたら「漢字を書くのが面倒だったから」と答えたそうである。 生徒たちの提出物の文字が判読不能のものが増えて来たという話は大学の教員たちからも聴く。学籍番号までは読めるが、名前が読むのが困難で、コメントの文字に至ってはまったく解読不能のものが少なくないという。何を書いた

  • 「お金で買えないもの」「贈与」って何だろう|うにくえ|個性ってなんだ?

    コンビニで買ったコーヒーを飲みながら、「あの人に仕事を手伝ってもらった。お礼をどうしよう?」と考える――。 日常生活では、このようなやりとりが頻繁に発生します。値段が決まっているコーヒーには対価を支払うことで取引が終了しますが、「何かをしてもらった」場合はそうはいきません。価値がはっきりしないのでどんなお返しをしたらいいのかもわからないし、してもらったこと自体、すぐに気づかないこともあります。 コーヒーでも犬の散歩代行でも、値段が決まっていると依頼する際の心の負担が少なく、シンプル。でも、お金にはかえられないできない「与える・与えられる」やりとりが大切だと考える人も多いでしょう。 『世界は贈与でできている――資主義の「すきま」を埋める倫理学』の著者であり、哲学研究者の近内悠太さんに聞きました。喜びがあると同時に面倒な一面もある「贈与」とは、一体どんなものなのでしょうか。 ( POINT!

    「お金で買えないもの」「贈与」って何だろう|うにくえ|個性ってなんだ?
  • 「普通」から外れて夢を追うということ──『夢と生きる バンドマンの社会学』著者インタビュー

    若者が夢を追いはじめ、追い続け、そして諦める――。ライブハウスを中心にバンド活動で夢を実現しようとするバンドマンへの参与観察を重ねた話題作『夢と生きる バンドマンの社会学』が刊行されました。発売に際して、著者の野村駿さんに長年にわたる研究の裏側、夢を追うバンドマンたちのリアルな姿、社会に強固に存在する「正しい生き方」がもたらす呪縛の問題など、多岐にわたりお話を伺いました。(聞き手:岩波書店編集部) 全くの素人でライブハウスに飛び込む ――ご著書『夢と生きる バンドマンの社会学』は、バンドマンとして夢を追う若者に注目して、長期にわたるフィールドワークを行った労作です。はじめに、バンドに着目したきっかけを教えてください。 学生時代は若者論、特にフリーターやホームレスの研究をしていました。その頃、周囲に夢を追い求めている友人がいまして、しばしば話を聞く機会があったのが直接のきっかけです。ある時ふ

    「普通」から外れて夢を追うということ──『夢と生きる バンドマンの社会学』著者インタビュー
  • 『聖なるズー』著者 濱野ちひろ氏インタビュー。私たちが性について語り合うこと。|Less is More.by info Mart Corporation

    犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」を中心に描かれたノンフィクション『聖なるズー』をご存じだろうか。2019年に発売の書は、開高健ノンフィクション賞をはじめ、数々の賞にノミネートされた傑作だ。「動物性愛」という極端な性のあり方は、私たちが考えるべきセクシュアリティの未来を照らす。 作者の濱野ちひろ氏に、『聖なるズー』のこと、そして現在考えているセクシュアリティのことを広範にお話いただいた。 濱野ちひろ:ノンフィクションライター。1977年、広島県生まれ。2000年、早稲田大学第一文学部卒業後、雑誌などに寄稿を始める。2018年、京都大学大学院人間・環境学科研究科修士課程修了。現在、大阪公立大学UCRC研究員。-あらためて動物性愛について教えてください。 濱野:誤解なく簡潔にお伝えするのが難しいのですが、動物性愛とは”動物を心から愛していて、時には人間よりも信頼感・愛情感を強く持ち、

    『聖なるズー』著者 濱野ちひろ氏インタビュー。私たちが性について語り合うこと。|Less is More.by info Mart Corporation
  • 『理数探究の考え方』「理数探究」は先の人生で必ず活きる! - HONZ

    今から3年前、2020年度から全国の高校で選択科目「理数探究」が新設された。生徒が問題意識を持ちオリジナルな解決策を探るという新しいタイプの授業だが、教諭が教科書を使って板書しながら教える通常の授業とはかなり異なる。 生徒一人ひとりが問いを立て、クラスで協力しながら情報を集め、議論しながら解決を探るという斬新な試みだ。書はその新科目「理数探究」では何を学び、どのような達成を目指すのか、など豊富な事例をもとに解説する。 分子認知科学を専門とする著者は、東大教養学部などで長年サイエンスコミュニケーションに携わり、高校「理数探究基礎」教科書の編集委員長も務めた。さらに「東大超人気講義録」シリーズの『遺伝子が明かす脳と心のからくり』(羊土社)など一般向け啓発書も数多く執筆する理科教育の第一人者である。 「理数探究」の目指すところは壮大で、ドッグイヤーと言われる変化の激しい現代社会で柔軟に対応でき

    『理数探究の考え方』「理数探究」は先の人生で必ず活きる! - HONZ
  • 右往左往する人類学、ダンスする人類学 『旋回する人類学』(松村圭一郎)書評(猪瀬浩平)

    〈「旋回」という言葉には人類学の変遷と、筆者自身がたびたび起こる人類学の転回をぐるぐるめぐりながら、その現在地を見定めるという二つの意味が込められる。〉 文化人類学は、時代を映してパラダイムシフトを繰り返してきた学問である。黎明期から現代まで、研究者たちの「格闘」を通して文化人類学を問い直す画期的な入門書『旋回する人類学』(松村圭一郎著)。 文化人類学者・猪瀬浩平氏はこの野心作をどのように読んだのか。 (「群像」2023年5月号より転載) 「人類学はどんな学問か」という問い こので、松村圭一郎は文化人類学(書にあわせて、以下「人類学」と略する)の歴史と、文化人類学者(同様に、以下「人類学者」)の思考の双方を、「旋回」という言葉で表現する。進歩や進化(深化)、発展ではないところが重要だ。 松村がたどる人類学の150年の歴史には、「断絶」や「亀裂」があり、一の途切れない線として整理できな

    右往左往する人類学、ダンスする人類学 『旋回する人類学』(松村圭一郎)書評(猪瀬浩平)
  • システム工学者がたどり着いた“無駄ではないムダ”。「不便益」がもたらす人間らしさ | DIG THE TEA

    嗜好品には、体をつくる栄養があるわけではない。 生命維持に必要不可欠ではないのにもかかわらず、全世界で嗜好品はたしなまれている。 嗜好品は、人間らしく生きるために、なくてはならないものなのかもしれない。 嗜好品や嗜好体験を考えることは、人間が生きるためには何が必要か、ひいては「人間という生き物とは何か」に迫ることでもある。 現代における私たちの嗜好品や嗜好体験を探究するために、文化人類学や歴史学者など様々な一線の研究者に話を聞く、連載「生きることと嗜好」。 今回は京都先端科学大学教授の川上浩司さんの研究室を訪ねた。 川上さんは物事の効率化を図るシステム工学の専門家でありながら、「不便」という「不便益」の考え方を提唱している。 工学とは「有用な事物や快適な環境を構築することを目的とする学問」だ。かつては川上さんも「世の中を便利にしてこそ工学だ」と考えていたという。 そんな工学の専門家が、今な

    システム工学者がたどり着いた“無駄ではないムダ”。「不便益」がもたらす人間らしさ | DIG THE TEA
  • ヨコク研究所が「ヨコク」する、未来社会のオルタナティブ(1) - デザイン情報サイト[JDN]

    文具やオフィス家具、空間デザインなど多岐にわたる事業を手がけ、その名を広く知られているコクヨ株式会社。2021年には「働く」「学ぶ・暮らす」の実験場として品川オフィスに「THE CAMPUS」をオープンし、街に開かれた環境を通して多様で豊かな混ざり合いを生み出して話題を呼んだ。 さらに2022年には、新たにリサーチ&デザインラボである「ヨコク研究所」を発足。コクヨがヨコクという何ともユニークな名称の組織では、新しい社会の兆しを現地調査によって研究・考察するフィールドワークをはじめ、多様なプロジェクトをスタートしている。 予測ではなく“ヨコク”をしていく組織とは?ヨコク研究所がテーマとして掲げる「自律協働社会」とは――研究所発足の背景からプロジェクト内容などについて、研究員の田中康寛さんと工藤沙希さんにお話をうかがった。 新しい社会のあり方を調査・研究するラボ ──はじめに、お二人がこれまで

    ヨコク研究所が「ヨコク」する、未来社会のオルタナティブ(1) - デザイン情報サイト[JDN]
  • ELSIから考える企業が持つべき倫理と言葉。朱喜哲氏インタビュー。|Less is More.by info Mart Corporation

    最近注目されている「ELSI(エルシー)」をご存知だろうか?倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Issues)のことだが、グローバルではこのELSIが企業にとってとても重視され始めている。自らも大手広告代理店の主任研究員としてデータビジネスに携わる傍ら、大阪大学大学院文学研究科や社会技術共創研究センター(ELSIセンター)の招聘教員を務める朱喜哲氏にこのELSIをきっかけに企業が持つべき倫理についてお話をお伺いした。 自身も企業活動を実践されながら、哲学者としての研究も続ける朱氏。自身も実践される上で、今企業と私たちに求められていることは一体なんなんだろうか? プロフィール 朱 喜哲(チュ・ヒチョル): 1985年、大阪府に生まれる。哲学者。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、広告代理店の主任研究員としてマーケティング・ア

    ELSIから考える企業が持つべき倫理と言葉。朱喜哲氏インタビュー。|Less is More.by info Mart Corporation
  • すべてのデザイナーのかたわらに人類学者を――人類学者・中村寛【連載:デザインと人類学のフィールドノート】|designing

    すべてのデザイナーのかたわらに人類学者を――人類学者・中村寛【連載:デザインと人類学のフィールドノート】 「デザインのための人類学」、「人類学のためのデザイン 」、そして「デザインの人類学」。これら3つに続く、第4の道に期待を寄せる。それは、デザインと人類学とが互いの領域から逸脱して、一緒になにごとかを生み出すというものである。 2023.03.14 以前からデザインと人類学は互いの知を交換し、刺激を与え合ってきた。デザインが機会発見として人類学の手法を用いれば、人類学はデザイン実践を対象とする調査を行う。また近年では、人類学者がデザインの現場に参画する「デザイン人類学」の可能性も耳にするようになっている。 両者がともに幅広い対象を持つからこそ、多様な接点が生まれている。そう考えれば、上述したものにとどまらない、多様な実践と学びが繰り広げられているのかもしれない。 連載「デザインと人類学の

    すべてのデザイナーのかたわらに人類学者を――人類学者・中村寛【連載:デザインと人類学のフィールドノート】|designing
  • 「やさしい日本語」ってなに? 言語学者・庵功雄さんに聞くコミュニケーションの本質 | こここ

    同じ日に同じ内容を報じたものだが、表現がかなり異なっているのがわかる。後者の記事は、日語を母語としない方にもわかりやすいように、シンプルな語彙や文法を用いた「やさしい日語」で書かれたものだ。 以前にも増し、多様な国籍やルーツを持つ人が共に生きる時代になって、言語コミュニケーションのあり方を問われる機会が増えた。そもそも「言葉」の表現は、非常に多様で奥が深く、そして絶対的な“正解”がない。自分の話したことや書いた文章が、すべての人に等しく同じ内容として伝わるわけでもない。 そんな曖昧な「言葉」という存在を、この刻々と変わりゆく社会の中でどのように使っていけばよいのだろう。どう扱えば適切に、それぞれ異なる背景をもつ人に対して「わかりやすい」「やさしい」表現にできるのだろうか。 言葉によるコミュニケーションのあり方を改めて見直そうと、今回は「やさしい日語」の普及に尽力している研究者、一橋大

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  • 立命館大学ゲーム研究センター発足10年……改めて振り返るこれまでとこれから | RADIANT | 立命館大学

    ゲームは「貿易摩擦を起こさない創造産業」である ー ゲームの「アーカイブ」と「作り手育成」という立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)の異なる側面を担うおふたり。ゲーム研究・教育に出逢ったきっかけをお聞かせください。 細井:私は経営学が専門で、政策科学部が設置された1994年に学に赴任しました。セガからセガサターン、ソニーからPlay Stationが発売され、任天堂一強だった家庭用ゲームの世界に競合が現れた年です。それから数年で、ゲームが一大産業になりつつあるという認識が社会的に広まりました。それ以前に日が強かった自動車などのハードウェア産業は、他国の産業と衝突して様々な貿易摩擦を招きました。しかしゲームは、他国の経済を脅かすことなく広がった。日の産業史にも前例のないことで、世界的にも驚きをもって受け止められました。この流れの中で私も、ゲーム産業を経営学の対象として捉えるようにな

    立命館大学ゲーム研究センター発足10年……改めて振り返るこれまでとこれから | RADIANT | 立命館大学
  • リビングラボのはじまりから現在まで(約30年)をまとめた論文|木村篤信

    世界初!?リビングラボを包括的に調査した論文  第4回全国リビングラボネットワーク会議で司会をさせてもらうのに先立って、リビングラボに関する起源から最新の研究動向までを包括的に整理した論文を読みました。1991年から2021年までの535件のリビングラボ研究を対象にしているのですが、これはつまり、過去のリビングラボ研究の全部ということです。すごいです。。 リビングラボの学術論文では世界初かなと思います。 ちょっとわくわくしたので、まとめてみました。 まとめのまとめ(リビングラボのはじまりから現在まで大きな変遷)を見たい方は、一番下の章からどうぞ! 図を見るだけでも楽しいので、ぜひ論文も読んでみてください。 Huang, J. Hong, & Thomas, E. (2021) A Review of Living Lab Research and Methods for User Invo

    リビングラボのはじまりから現在まで(約30年)をまとめた論文|木村篤信
  • 先住民族の言語の消失で、そこにしかない薬用植物に関する知識が失われていく

    スイス、チューリッヒ大学の研究で、現存する薬用植物(薬草)の知識の大多数は、先住民の言語の消失と関連していることがわかった。 アマゾン、ニューギニア、北米の地域の研究で、薬用植物の効用の75%が、ひとつの言語でしか伝えられていなかったのだ。 こうした知識の多くは、たったひとつの言語でしか知られていないため、その言語が消滅してしまえば、薬用植物の知識も同様に失われてしまうということになる。 先住民族の言語の重要性 ブラジルでは、ロンドニア州のカリチアナ族、バイア州やミナスジェライス州のパタクソ族のように、先住民族の学校が、言語の保存に重要な役割を果たしていて、カタログ化や再生プロジェクトも行われている。 チューリッヒ大学の進化生物学、環境学の研究者、ジョルディ・バスコンプテは言う。 言葉が消滅するときはいつも、話す声もまた消え、現実を理解する方法も、自然と対話する方法も、動物や植物を描写した

    先住民族の言語の消失で、そこにしかない薬用植物に関する知識が失われていく