―[ヒット商品&サービス「はじまりの物語」]― 何事にも始まりはある。そしてそこには、想像もつかない状況や苦労も。例えば「スーパー銭湯」。今では全国各地に当たり前のように存在する施設だが、スーパー銭湯という言葉の発祥である温浴施設は、現在8店舗を展開する「竜泉寺の湯」(愛知県)。その誕生にはどんな裏側があったのか、同施設を運営するオークランド観光開発株式会社の、副社長である松永哲明氏と専務の松永尚忠氏に話を聞いた。 ⇒【写真】日本で初めてスーパー銭湯に導入された「炭酸泉」 スーパーは「飛び抜けた」の意味だけではなかった 日本最初のスーパー銭湯「竜泉寺の湯」が誕生したのは1989年。スーパー銭湯という言葉の誕生の裏側について副社長は次のように話す。 「当初は『夢の健康銭湯』にしようと検討していましたが、インパクトに欠けるということで再考して『スーパー銭湯』としたんです。もちろん『飛び抜けてい