慢性的に発生するトラブル(慢性トラブル)を防ぐFTA(Fault Tree Analysis:故障の木解析)への注目度が急上昇している。大規模リコールの発生を機にFMEA (Failure Mode and Effects Analysis:故障モード影響解析)を学んだ人が、FTAの重要性に気づくケースが増えているのだ。FTAは、ある1つのトラブルを対象に、その原因を深掘りしていくことで対策を講じるためのツールである。重大な事故や図面のミス、製造不具合など、慢性トラブル発生率を大幅に下げることができる。 だが、FTAは、FMEAと同様に従来からある手法だ。なぜ、今、FTAへの注目度が増しているのか。「技術者塾」において「シンプルで強力なFMEAとDR ─導入事例とその体験実習─」と「シンプルで強力なFTA ─導慢性トラブルを撲滅する─」の講座を持つ、國井技術士設計事務所所長の國井良昌氏に聞
「X-R管理図(X-R Chart)」は、工程の状態について最も多くの情報が得られる管理図で、例えば寸法、硬度、感度、時間、温度、抵抗、電流、抗張力などの品質特性を計量値で管理する場合に多く用いられます。X管理図は、分布の平均値の変動によって製造工程を管理し、R管理図は、ばらつきの変動によって製造工程を管理するためのものです。通常、この2つの管理図は、X-R管理図として一緒に用いられます。 なお、X-R管理図の「X」は本来は「xバー」といいます。本稿では表記上の都合により、これを「X」と表記しています。従って、Xは、抜き取ったサンプル(試料)n個のデータ(xi)の平均値(Σxi/n)を表しています。 また、「P管理図(P Chart)」は、不良率管理図(Defective Unit Chart)ともいわれ、不良個数(Pn)を検査個数(n)で除した不良率(P=ΣPn/n)を管理する場合に用い
日産自動車がTRIZを本格的に導入したのは,1999~2000年にかけてである。そのころ同社は,年間の特許出願件数が1800件にまで落ち込んでいた。そうした同社がTRIZを導入した目的は以下の通りである。(1)コーポレートブランドにふさわしい特許出願件数を確保する(2)特許出願件数を確保した後には,より有効な特許網を張り巡らす(3)そうした特許網をなるべく短い期間で張り巡らす
80年代末期の“亡霊”に注意、現代の修理業務でも遭遇率高し:Wired, Weird(1/2 ページ) 筆者の経験では、電気製品が不良になる原因は十中八九、電源部にある。特にスイッチング電源やモータードライバでは、ある種の部品が共通して問題になる。1988~2000年にかけて製造された電解コンデンサだ。その時期の電気製品が故障したら、これを真っ先に疑ってほしい。今回は、筆者が実際に遭遇した事例を挙げて説明しよう。 →「Wired, Weird」連載一覧 筆者は、警報機器や半導体製造装置のメーカーで回路設計や基板の不良解析を長年にわたって経験した後、今年3月に現職の企業に移った。新しい職場はメカトロニクスの専門商社であり、4月からは電子機器やその内蔵基板の修理業務に従事している。この仕事には、過去の回路設計や不良解析の経験が大いに役立っている。 修理業務のつらい所は、手元に回路図が無い製品で
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