前回、最後に示した例題回路を図1に示します。今回は、この回路図上の全ての節点について、電圧と電流を省略せずに計算をしてみます。簡単な回路図なので、節点法ではなくΔ-Y変換を使った直並列計算だけでも解くことはできます。しかし、節点法の計算原理を理解するためにも一度は手計算で解いてみてください。筆を動かすことが理解の第一歩になります。頑張って、筆を動かしましょう。 例題回路の計算に入る前に、本連載の図や表、式の中に出てくる記号の表記法を次のように定めておきます。 小文字表記(g**、v**など)は、行列要素やベクトル成分、XY座標などの一連のデータ群を表します 大文字表記は、行列、ベクトルのような「概念」や、回路要素自体を指しますが、計算式中で使う場合は要素が持つ特性値を表します SPICEの統一規則に従い、節点番号0は接地電位に限定します 節点電位Viは、節点番号が小さいほど高いと仮定します
Mike Engelhardt氏 日経エレクトロニクスが撮影。スクリーン上で指しているのは、時間軸でスイッチングレギュレーターの安定性を確かめるための波形の例。 約100万人のユーザーがいるという無償回路シミュレーターの「LTspice」(日経テクノロジーオンライン関連記事)。その開発者である米Linear Technology社のMike Engelhardt氏(Manager of Simulation Development)に話を聞いた。同氏は、「第2回LTspiceユーザーの集い」(2015年4月17日に東京で開催予定)での講演などのために来日した。 まず、同氏に、ユーザー会などで最もよく受ける質問を聞いてみた。最もよく聞かれる質問は2つだとした。1つは「サードパーティーのモデルを利用できるか」である。「そのモデルの情報量が少ないと、ちゃんと計算はできないが、基本的にはどんなモデ
Quadceptが電子機器設計用CADソリューション「Quadcept2013」をリリース。ミドルレンジ製品クラスの機能を備えながらも、回路図エディタが1ライセンス当たり月額3980円と安価に利用できる。 Quadceptは、電子機器設計用CADソリューション「Quadcept2013」を2013年2月28日から販売開始した。ミドルレンジ製品クラスの機能を備えながらも、回路図エディタ「Circuit Designer」が1ライセンス当たり月額3980円(年額4万3780円)、PCB設計/3Dツール「PCB Designer」が1ライセンス当たり月額9980円(年額10万9780円)と低価格なのが特徴。 設計データをクラウド上で共有できるストレージサービス「myArea」により、複数拠点での設計データ共有を実現。1GBまでは無料でクラウドサービスを利用可能だ。ストレージ容量は有償で追加可能(
プリント基板設計ツールを中核とする電子機器設計用CADプラットフォームを17年ぶりに刷新した。ソフトウェアアーキテクチャを一新することで処理速度を大幅に高めた他、CADツールとしての操作性を追及し、マウスとは異なる入力デバイスも新たに提案する。 電子機器設計用CADツールの大手ベンダーである図研は、新型プリント基板設計ツール「Design Force」を発売するとともに、このツールを中核に据える次世代CADプラットフォーム「CR-8000シリーズ」を発表した。「今の電子機器設計用CADは、当社の製品も競合他社の製品も、15~20年前に開発されたものだ。もちろん改良や機能追加は続けてきたが、基本設計が古く、当時に比べて飛躍的に進化した最新のコンピュータやITの恩恵を享受できなくなっているのが実情だ。果たして今、電子機器設計用CADはどんな進化をすべきなのか。原点に立ち戻って考え、開発した、新
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