電気現象を担う実体を電荷といい、プラスの電気の場合は正電荷、マイナスの電気の場合は負電荷といいます。電子は負電荷を持つ素粒子で、2種の物質を摩擦し合うと、片方の物質は電子が引きはがされてプラスに帯電し、もう片方は電子を受け取ってマイナスに帯電します。 摩擦によって正負のどちらに帯電するかは、摩擦する物質の組み合わせによって変わってきます。これを一覧表としてまとめたものが帯電序列と呼ばれるものです。ただし、帯電序列は条件によって微妙に変わるものなので、必ずしも厳密なものではなく、大まかな目安と考えてください。摩擦電気というのは日常的な現象ですが、ミクロ的にはいまだに未解明な謎も残しているのです。 「電荷を蓄える」「直流を通さず、交流を通す」がコンデンサの基本機能 コンデンサがため込める電荷の量のことを静電容量あるいは電気容量といいます(単に容量とも呼ばれます)。コンデンサが英語圏ではキャパシ
ふと見つけた「あなたが一番好きなアルゴリズムを教えてください。また、その理由やどんな点が好きなのかも教えてください」を読んで、diffのアルゴリズムを調べてみた。2つのファイルの違いを見つけるには、共通する部分が最長になるペアを見つければよい。これはLCS (Longest Common Subsequence)問題と呼ばれる。LCS問題の最適解は動的計画法を用いて求めることができるが、計算時間、メモリ使用量ともにO(MN)になる*1。これより早く、また小メモリで実行できるようにいろいろなアルゴリズムが提案されている。 テキストを比較するdiffというUnix系のコマンドがありますが、これは実は高度に数学的なエディットグラフというアルゴリズムが使われています。 [1] E.W.Myers, "An O(ND) difference algorithm and its variations"
はじめに ここ数年、ハイパーバイザ方式の仮想化技術が普及し、商用システムに適用することが当たり前という時代になってきました。さらに最近では、クラウドサービスやデータセンタでオープンソースの仮想化技術を採用する動きも出ています。 図1 仮想化マシンの基本用語 仮想的なマシンを「VM(Virtual Machine:仮想マシン)と呼び、仮想化を実現しているソフトを「VMM」(Virtual Machine Monitor)あるいは「ハイパーバイザー」と呼びます。 オープンソースのハイパーバイザには何種類かの実装方式がありますが、中でもKVMが最も有望であると考えます。その理由は、開発-利用-要望-開発の好循環が実現されており、その好循環がKVMの進化に大きく貢献しているからです。開発者だけでなく、利用者も必要なコードを開発したりドキュメントを整備し、その貢献によりプロジェクトの一員と認められ
UNIXの基本的なコマンドの1つであるdiff。 これに実装されているアルゴリズムは実に興味深い世界が広がっています。 本稿では、筆者が開発した独自ライブラリ「dtl」をもとに「diffのしくみ」を解説します。 はじめに diffは2つのファイルやディレクトリの差分を取るのに使用するプログラムです。 ソフトウェア開発を行っている方であれば、SubversionやGitなどのバージョン管理システムを通して利用していることが多いかと思います。本稿ではそのdiffの動作原理について解説します。 差分の計算の際に重要な3つの要素 差分を計算するというのは次の3つを計算することに帰結します。 編集距離 2つの要素列の違いを数値化したもの LCS(Longest Common Subsequence) 2つの要素列の最長共通部分列 SES(Shortest Edit Script) ある要素列を別の要
大切なのは“まず最初に経営トップが姿勢を明確化する”こと。この前提が揺らいだときにこそ、企業の命運が決するのかもしれない。 「なぜアップルやグーグル、フェイスブックが日本で生まれず、アメリカで生まれたのでしょうか」「なぜ日本の会社はなかなか変われないのでしょうか? これはそれぞれの会社が持つ文化や行動哲学などが創り出す『環境』の差だと私は考えています。スティーブ・ジョブズの偉大さというのは、マックやiPodを世に送り出したことではなく、アップルという『環境』を作ったことでしょう」――。 本書「僕がアップルで学んだこと」は、アップルジャパン株式会社を経て、2002年に米アップル本社の開発本部に移籍、iPodなどハードウェアの品質保証部のシニアマネージャを7年間勤めた松井博氏が、同社の企業文化にアップル成功の要因を探った作品である。アップル、グーグル出身者による書籍は、役員の視点から経営を語っ
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